複数の不動産会社に一度の申し込みで査定依頼ができる便利な仕組みとして、「不動産一括査定サービス」があります。これは、信頼性の高い運営会社を通じて、提携する不動産業者に査定情報が共有され、各社から査定額の連絡が届くというものです。
不動産をより良い条件で売るためには、複数社から見積もりを取って比較することが非常に重要です。そのため、一括査定の活用は売却準備において欠かせない手段と言えるでしょう。
この記事では、2025年の視点でおすすめできる一括査定サービスを厳選して3つご紹介します。対応地域や提携業者の数といった基本情報に加え、運営企業の信頼性や査定業者の選定・管理方針にも注目し、詳細に解説しています。
「安心して使えるサービスを探している
「無駄なく優良な会社に査定を頼みたい」
そう考えている方に向けて、売却活動をスムーズに進めるための実践的な情報をまとめました。不動産売却を検討している方はもちろん、査定サイトについて正しく理解したい方にもぜひ参考にしていただきたい内容です。
- おすすめの不動産一括査定サイトを教えてほしい
- 不動産一括査定サイトを利用するメリットが知りたい
- 不動産売却における一括査定サイトの有効活用方法が知りたい
おすすめの不動産一括査定サイト3選!

まず、不動産の査定を初めて行う方でも安心して使える、信頼性の高い一括査定サービスを3つ厳選してご紹介します。いずれも、しっかりとした実績を持つ運営会社によって提供されており、提携している不動産会社も厳選された優良企業ばかりです。
「どのサイトを選べば良いか分からない」「信頼できる業者にまとめて相談したい」と考えている方にとって、効率的かつ安全に査定を依頼できる手段となるはずです。
一括査定サイトに興味がある方、売却に向けて動き出したい方は、この機会にぜひチェックしてみてください。
イエウール

イエウールとは?
イエウールは、株式会社Speee(東証グロース市場上場)が提供する不動産売却に特化したオンライン査定サービスです。
2014年にサービスを開始し、後発ながら急成長。現在では、大手老舗サイトと並ぶ規模を誇り、注目を集めています。
主な特徴
- 提携する不動産会社は2,600社以上と豊富で、全国を網羅
- 売却に役立つコラムや家査定シミュレーターなど、情報コンテンツも充実
- 年間20万件を超える査定依頼を受けており、売却活動の強力なサポートが可能
強み
- 月間3.3万人以上が利用する人気サービス
- 問題のある企業とは契約解除を行うなど、提携業者の管理も厳格
- 売却に特化しているため、査定精度やノウハウの蓄積が豊富
留意点
- 電話相談の窓口は設けられておらず、基本的にはオンライン完結型
サービスの魅力と安心感
イエウールは、不動産に関する専門情報を数多く提供していることでも知られており、業界誌『住宅新報』でも取り上げられるなど、専門性と信頼性が高く評価されています。
提携している業者は、全国の大手企業から地域に密着した不動産会社まで幅広く、エリアを問わず最適な査定が受けられる点が魅力。さらに、売却相場を簡単に調べられる「家査定シミュレーター」では、個人情報を入力せずに利用可能で、まずは気軽に相場をチェックしたい方にも便利です。
まとめ
本格的に売却を検討している人はもちろん、「まずは価格を知りたい」という段階の方にとっても、イエウールは使い勝手の良い査定サービスです。全国対応・査定特化型という強みを活かし、売却活動の第一歩として活用してみる価値があるでしょう。
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イエウール で査定してみるリビンマッチ

リビンマッチはどんなサービス?
リビンマッチは、東証グロース市場に上場しているリビン・テクノロジーズ株式会社が運営する不動産ポータルサイトです。2006年にサービスを開始して以来、不動産業界の情報メディアとして長年にわたり実績を築いており、現在は日本でも有数の不動産一括比較プラットフォームとして、多くの利用者から支持されています。登録企業数は累計で8,900社を超え、業界内でも最大級の規模です。
サービスの特徴
- 利用者数は440万人を突破し、国内トップクラスの一括比較型不動産サイトとしての地位を確立
- GoogleおよびYahoo!JAPANの公式代理店としても認定
- 不動産査定関連のユーザー調査では、「認知度」「使ってみたいサイト」部門で5年連続1位を獲得
メリット
- 東証上場企業が提供する老舗サービスで信頼性抜群
- 地元に強い不動産会社ともつながれるため、都市部だけでなく郊外の物件にも対応
- 最短45秒で査定依頼が可能、操作もシンプルで使いやすい
デメリット・注意点
- 売却専用サービスではないため、目的が明確な方にはやや情報過多に感じる可能性
- 電話によるサポート窓口が設けられていない
不動産一括査定の対応範囲・実績
不動産売却サービスとしては、リビンマッチはマンションや戸建て、土地のほか、収益物件や倉庫・店舗といった商業用不動産にも幅広く対応しています。全国1,700社以上の加盟不動産会社の中から、独自基準で選ばれた最大6社へ無料で一括査定を依頼できるのが強みです。査定を希望する背景や目的に応じて、最適な業者が自動で選ばれます。
「とりあえず今の価格を知っておきたい」「査定内容によって売却を検討したい」「すぐにでも売却を進めたい」といった多様なユーザーニーズに応えられる体制が整っており、年間18万件以上の査定依頼を受け付けるなど、実績面でも申し分ありません。
まとめ
売却に特化しているわけではないという点は一部ユーザーには気になるかもしれませんが、逆に「不動産に関する幅広い情報を得られる」点を魅力とする声もあります。どの査定サイトを選ぶべきか迷っている方にとっては、まず候補に入れて損はない、安心と信頼のサービスと言えるでしょう。
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HOME4Uとは
HOME4Uは、NTTデータグループが展開する不動産情報サービスで、日本で初めて不動産ポータルサイトとしてスタートした老舗の一括査定サイトです。運営実績は20年以上、査定件数は累計65万件以上にのぼり、長年にわたって信頼を築いてきた実力派サービスといえます。
特徴と実力
- 全国どこでも利用可能。厳選された2,500社以上の不動産会社と提携
- 成約につながる確率が業界トップクラス
- 安心して利用できるよう、プライバシー保護のためのセキュリティ体制も万全
- サポート体制も充実。フリーダイヤルでの問い合わせも可能
メリット・長所
- 地域密着型と大手企業の両方から査定を受けられ、比較しやすい
- 不要な営業連絡の代行対応あり。断るのが苦手な人にもやさしい
- 提携業者の質管理が徹底されているため、信頼できる会社に依頼できる
デメリット・注意点
- 売却専門サイトではないため、目的によっては他の選択肢の方が合う場合も
- 電話窓口の対応は平日のみで、土日祝は閉まっている
- サービスの安心感とサポート体制
まとめ
HOME4Uの強みは、厳選された企業との提携と、徹底した業者管理体制にあります。業者の選定には独自の基準が設けられており、信頼性のある企業のみと連携。また、セキュリティ対策としては、セコム提供のSSL暗号化通信の導入や、プライバシーマークの取得など、個人情報の取り扱いに細心の注意を払っています。
営業電話に対する不安のある人にとっても、HOME4Uでは断り代行サービスが用意されており、無理なやり取りを避けられる安心設計です。さらに、電話やメールによるユーザーサポート体制も整っており、不安な点を事前に相談することが可能です。ただし、電話窓口の受付時間は平日10:00〜18:00に限定されているため、利用時間には注意が必要です。
実績と信頼性を重視したい方には、HOME4Uは非常におすすめの選択肢です。セキュリティやサポート体制も充実しており、「安心して一括査定を申し込みたい」というニーズにしっかり応えてくれる存在です。
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一括査定サイト選びで失敗しないための6つのチェックポイント
前項でご紹介した3つの不動産一括査定サービスは、信頼性や実績があるものばかりですが、世の中には他にも多くの査定サイトが存在します。
「サービスが多すぎて、どれを使えばいいかわからない…」と迷ってしまう方も多いでしょう。
中には、見かけだけ整えた不正なサイトや、信頼できない業者とつながっているものもあります。
そこで、査定サイトを選ぶ際に注目したい「6つの基準」をご紹介します。
1. 提携している不動産会社の数
一括査定サイトでは、1度の入力で複数社から査定を受けられるのが強み。その時にマッチングされるのが、各サイトが提携している不動産会社です。
提携数が多ければ多いほど、選択肢が広がり、自分の物件に最適な業者を見つけやすくなります。
全国展開している大手企業から、地元で長年実績のある中小業者まで幅広くカバーしているかをチェックしましょう。
目安としては、1,700社以上と提携しているサイトであれば、十分な網羅性が期待できます。
2. 査定対応エリアの広さ
都市部の物件を売却するなら気にしなくてもいいこともありますが、地方や郊外の場合は「対応エリアの広さ」が重要です。
提携企業が少なかったり、大手のみと提携しているサイトだと、地域によっては査定不可となるケースもあります。
地域密着型の不動産会社と連携しているかどうかも、カバーエリアを見極めるポイントです。
3. 一度に査定依頼できる社数(最大査定数)
一括査定サイトによって、同時に依頼できる不動産会社の数は異なります。
6社まで査定可能なサイトであれば、十分な比較ができる一方で、やりとりが煩雑になりすぎることもありません。
最初は最大数で依頼し、対応や提案を見て2~3社に絞り込むのが効率的な進め方です。
多すぎても負担になり、少なすぎても選択肢が限られるので、6社前後がバランスのよい基準です。
4. 連絡のスピード感
査定依頼後、どれくらいの時間で不動産会社から連絡が来るかも重要な判断軸です。
連絡がスムーズなサイトは、不動産会社との連携体制がしっかりしている証拠。
平日であれば、当日中の連絡が目安です。
とはいえ、連絡の速さだけで良し悪しを判断するのではなく、実際の利用者のレビューや評価も参考にしましょう。
5. サイトの実績・信頼性
査定件数や成約実績をしっかりと公表しているサイトは、信頼性が高いといえます。
長くサービスを続けてきた実績があるかどうか、どれだけの売却活動をサポートしてきたかを見ることで、安心して情報を預けられるかがわかります。
6. 希望や事情を伝えられる入力フォームがあるか
「査定だけ希望」「早く売りたい」「住宅ローンの返済が心配」など、ユーザー側の事情や要望を事前に伝えられる機能があるかも確認しましょう。
これがあると、不動産会社とのやり取りが円滑になり、必要以上の営業連絡を避けることにもつながります。
実際に、リビンマッチとイエウールでは、選択式で具体的な要望を伝えられる項目を用意しています。
HOME4Uも自由記述欄があり、必要な内容を自身で入力できます。
不動産一括査定サービスの選び方のまとめ
不動産の一括査定サービスは便利な反面、サイト選びを誤るとトラブルの元にもなりかねません。
紹介した6つのポイントを押さえて、信頼できるサービスを見極めましょう。
自分のニーズに合ったサイトを活用することで、納得できる売却につながるはずです。
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イエウール で査定してみる不動産一括査定サイトを利用するメリット
不動産一括査定サイトの利用には、売却活動を効率的かつ安全に進める上での大きなメリットがあります。なぜなら、気になる不動産会社1社1社に個別にコンタクトをとるよりも、はるかにスムーズに候補を絞り込めるからです。ここでは、特に注目すべき5つのメリットについて詳しく解説します。
1回の入力で複数社に査定依頼できる
不動産一括査定サイトの最大のメリットは、「1回の情報入力で複数社から相見積もりを取れること」です。不動産を売却する際は、複数社の見積もりを比較して検討するのが大事です。金額だけでなく、不用品の処分対応や、売却後のフォロー体制、担当者との相性なども含めて、いろいろな視点から慎重に選ぶ必要があります。
ただ、各社のサイトから毎回個人情報を入力するのは手間がかかります。その点、一括査定サイトなら情報を1回入力するだけで、対応可能な業者が自動で選ばれ、効率的に査定依頼ができます。
無料で査定できる
多くの不動産一括査定サイトは、無料でサービスを提供しています。費用は業者側が負担しており、ユーザーが査定を依頼したり結果を受け取ったりする際に料金がかかることはありません。仲介手数料なども、売却が成立した場合に発生するもので、査定の段階では費用はかかりません。安心して使えるのがポイントです。
物件の相場が簡単にわかる
複数の業者に見積もりを依頼することで、自分の物件のおおよその相場が見えてきます。適正価格を知ることは売却の戦略を考えるうえで重要で、価格を間違えると「売れ残り」や「損をする売却」につながるリスクがあります。
最低でも4〜5社に査定を依頼すれば、ばらつきのある金額の中からおおよその市場価格を把握することができます。一括査定サイトは、そういった相場感をつかむうえでも有効です。
悪質な業者を避けられる
不動産業界の中には、個人情報を不正に使おうとする業者や、詐欺まがいの行為をする業者も一部存在します。ただ、信頼できる一括査定サイトでは、提携する不動産会社を事前に審査していて、安全に査定依頼できる仕組みになっています。
今回紹介しているリビンマッチ・イエウール・HOME4Uの3社は、提携後も業者の対応状況を継続的にチェックしていて、信頼性が高いと評価されています。個人情報や資産に関わる取引なので、安心できる業者だけに依頼できるのは大きなメリットです。
売却しなくても大丈夫
一括査定サイトを使ったからといって、必ず売却しなければいけないわけではありません。「想定していた価格に届かなかった」「リフォームして住み続けることにした」など、途中で方向転換するケースもあります。
今すぐ売るつもりがなくても、「いくらで売れるのか知りたい」といった軽い気持ちで使っても問題ありません。営業の連絡が気になる場合は、HOME4Uのように「お断り代行機能」があるサイトを選んだり、初回の連絡で「まだ検討中です」と伝えておくと、ストレスなく使えます。
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イエウール で査定してみる不動産一括査定サイトを利用するデメリット

利便性が高く多くのユーザーに使われている不動産一括査定サイトですが、利用にあたってはいくつか注意点があります。あとで「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないように、事前に押さえておきたいポイントを整理しました。
複数社から営業電話がある
一括査定サイトを使うと、査定を依頼した各不動産会社から電話やメールで連絡が来ます。通常は査定結果の案内とあわせて営業トークが行われるので、「営業の電話が多い」と感じる人もいます。
たとえば6社に依頼すれば、6社それぞれから連絡が来ると考えておいた方がいいです。連絡の仕方は業者によって異なり、いきなり電話がかかってくる場合もあれば、まずメールで希望の連絡日時を確認してくる場合もあります。
売却を本格的に進めるには、いずれ訪問査定をお願いする必要があります。その際に、担当者の対応や営業姿勢を見て判断するのも重要です。
営業電話が苦手な場合は、最初の段階でこちらのスタンスを伝えておくとスムーズです。
- 「まずは査定結果だけ知りたい。家族と相談してから改めて連絡します。」
- 「忙しいので電話には出られません。必要があればこちらから連絡します。」
こうした一言を添えるだけでも、余計なストレスを減らすことができます。
査定価格はあくまで目安
一括査定サイトで出てくる金額は、物件情報をもとにした「簡易査定」の結果であり、実際に訪問して行う「正式査定」とは異なります。
簡易査定は、周辺の売買事例や統計データをもとに出される概算なので、契約時の価格と差が出るのは珍しくありません。これは業者が騙しているのではなく、建物のコンディションや立地、設備など、現地でしか確認できない要素が多いからです。
簡易査定より金額が下がることもあれば、逆に上がるケースもあります。あくまで参考値として受け止め、最終的な価格は正式査定で判断する必要があります。
査定できないケースもある
地域や物件の条件によっては、一括査定サイトを使っても査定ができない場合があります。とくに以下のようなケースでは、対応できる不動産会社が少なく、依頼自体が成立しないことがあります。
- 人口が非常に少ない過疎地域
- 都市計画区域外、市街化調整区域
- 市場で流通しにくい特殊な立地の物件
こういった物件の場合、一般の仲介では売却が難しいこともあり、買取業者への直接相談や、建物を解体して更地にしてから売るといった別の選択肢を検討する必要があります。
物件の条件に不安がある場合は、事前に一括査定サイトの「対応エリア」や「提携業者の分布」を確認して、自分の物件が対象になっているかをチェックしておくと安心です。
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イエウール で査定してみる不動産一括査定から売却までの流れ

不動産一括査定サイトを使ってから、実際に買い手探しが始まるまでの流れは、一般的に6つのステップに沿って進みます。
仲介による売却の場合、査定から売却完了までにかかる期間は、おおよそ3か月~半年程度とされていて、想像よりもスムーズに進むことが多いです。慌てずに手続きを進めるためにも、全体の流れをあらかじめ把握しておくと安心です。
ステップ①:ネット申し込み(一括査定サイトの利用)
不動産会社に1社ずつ連絡して査定を依頼する方法もありますが、業者ごとに対応が異なるため手間がかかり、比較もしづらくなりがちです。その点、一括査定サイトを使えば、必要事項を1回入力するだけで複数社にまとめて査定依頼を出せるので、効率的です。
多くの査定サイトは無料で、スマホやPCから24時間いつでも申し込めます。最初は情報収集目的でも問題ないので、気軽に使ってみるのもおすすめです。
(※申し込み時は、入力情報をできるだけ正確にすることが大事です。手元の資料を確認しながら、わかる範囲で丁寧に入力しましょう。わからない項目がある場合は「不明」としておけば大丈夫です。)
ステップ②:簡易査定(机上査定)
入力された物件情報をもとに、不動産会社が机上で査定額を出すステップです。これを「簡易査定」や「机上査定」と呼ぶこともあります。
実際に現地を見るわけではなく、周辺の取引事例や相場データを使った概算です。
複数の業者から査定結果が出てきますが、この段階ではあくまで目安と考えた方がよいです。より精度の高い価格を知りたい場合は、次の「訪問査定」に進む必要があります。
ステップ③:査定結果が届く(簡易査定)
簡易査定の結果は、依頼から数日以内にメールまたは電話で届くのが一般的です。このタイミングで営業の連絡が入ることも多いため、対応に不安がある場合は、あらかじめ自分のスタンスを伝えておくと安心です(※「不動産一括査定サイトを利用する際の注意点」参照)。
査定額だけでなく、根拠や担当者の対応も含めて比較検討するとよいです。
ステップ④:訪問査定の依頼
簡易査定を受けたうえで、さらに詳しい価格を知りたい場合は、訪問査定を依頼します。担当者が実際に物件を見に来て、建物の状態、周辺環境、間取りの活用度などをふまえて、より現実的な査定額を出してくれます。
訪問査定の結果は、通常1週間〜10日程度で出ます。
ステップ⑤:査定結果が届く(訪問査定)
訪問査定を終えると、各社から正式な査定額や提案が提示されます。金額だけでなく、仲介手数料や広告の方法、売却後のフォロー体制など、業者ごとに内容が違うので、細かい部分までよく比較して選びましょう。
査定額が高いからといってすぐ決めるのではなく、営業担当者との相性や信頼感も重視するのがポイントです。
ステップ⑥:不動産会社と契約して販売活動開始
納得できる査定結果と提案内容が得られたら、その不動産会社と「媒介契約(仲介契約)」を結び、いよいよ販売活動がスタートします。
媒介契約とは、不動産の売却を仲介業者に正式に依頼する契約で、広告掲載、内覧対応、契約交渉、契約書作成、引き渡しサポートなどの業務をまとめて任せることができます。
参考:媒介契約の種類と選び方
媒介契約には次の3種類があります:
- 専属専任媒介契約
- 専任媒介契約
- 一般媒介契約
それぞれ内容や制限が異なるため、契約前に違いを確認しておくと安心です。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
---|---|---|---|
自分で買主を見つける | OK | OK | NG |
広告の掲載を 依頼できる会社の数 | 複数 | 1社のみ | 1社のみ |
販売活動の報告義務 | なし | 2週間に1回 | 1週間に1回 |
スピード感 | ◎ | 〇 | ◎ |
売却価格の満足度 | ◎ | 〇 | △ |
サポートの手厚さ | △ | 〇 | ◎ |
不動産売却において、どの媒介契約を選ぶかは、売却までのスピードや価格に大きく影響する重要なポイントです。媒介契約は主に以下の3種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。物件や売主の希望に合わせて、最適な形を選ぶことが大切です。
① 一般媒介契約
人気エリアや築浅など、需要の高い物件でよく選ばれる契約形態です。複数の不動産会社に並行して売却活動を依頼できるため、より有利な条件で買い手を見つけやすいのが特徴です。
ただし、各社が専任で動くわけではないため、対応に温度差が出ることもあり、売却までに時間がかかるケースもあります。時間に余裕があり、じっくり納得できる相手を探したい場合に向いています。
② 専任媒介契約
3種類の中でバランスの取れた契約です。売主は1社の不動産会社にのみ仲介を依頼しますが、自分自身で買い手を見つけることも可能です。
また、業者には定期的な進捗報告義務があるため、売却活動の状況を把握しやすく、安心感があります。信頼できる業者が見つかっており、適度にサポートを受けながら進めたい場合に適しています。
③ 専属専任媒介契約
早期売却を目指す人や、できるだけ手間をかけずに進めたい人におすすめの契約です。1社の不動産会社に完全に任せる形になり、売主が自ら買い手を見つけることはできません。
その分、不動産会社側は積極的に営業や広告活動を行い、報告義務もあります。スピード重視で動きたい場合には効果的ですが、業者任せの要素が強くなる点は理解しておく必要があります。
媒介契約の選び方は、物件の条件や売主の希望によって変わってきます。契約前に担当者とよく話し合い、売却の目的や優先事項を整理したうえで決めるのが重要です。媒介契約を結んだ段階で、本格的な販売活動がスタートします。
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イエウール で査定してみる不動産一括査定サイトを活用するための「3つ」のポイント

不動産一括査定サイトをうまく活用し、納得のいく条件で売却を進めるには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。ただ査定結果を並べて比較するだけでなく、少し工夫することで、より良い売却につながります。
1. 物件の情報を事前に整理しておく
査定価格の妥当性を見極めるには、物件に関する基本情報を自分でも把握しておくことが重要です。以下のような情報がそろっていると、査定の精度が上がり、業者とのやりとりもスムーズになります。
- 周辺エリアの売却事例
- 間取りや築年数に対する売却価格の相場
- 住宅ローンの残高と返済条件(ある場合)
- 一括返済時の手数料
国土交通省が提供している「不動産情報ライブラリ」など、信頼性の高い公的なデータを使うのがおすすめです。なお、不動産ポータルサイトに出ている価格は「売出価格」であり、実際に売れる金額や手元に残る金額とは異なる点にも注意が必要です。
また、ローン残債や返済手数料を考慮せずに進めると、予想よりも手元資金が少なくなることがあるので、ここはしっかり確認しておくのが大切です。
2. 複数社に査定を依頼する
査定は必ず複数社に依頼しましょう。一社の見積もりだけで売却先を決めてしまうのはリスクがあります。
不動産の売却は数百万円~数千万円規模の取引になることが多く、販売ルートや広告戦略の違いで、売却価格にも差が出ます。
「何社もやり取りするのは面倒」「そんなに違いはなさそう」と思うかもしれませんが、実際には大きな差が出ることも珍しくありません。
最低でも3社、できれば5~6社に査定依頼を出すのがおすすめです。
3. 訪問査定は2~3社に絞って依頼する
一括査定で簡易査定結果を受け取ったら、その中から2~3社を選んで訪問査定を依頼します。訪問査定では実際に担当者が物件を見に来て、建物の状態や周辺環境をふまえた、より正確な価格を出してくれます。
訪問査定は少し手間がかかりますが、そのぶん信頼できる会社を見極める重要な機会でもあります。営業担当者の対応や相性もチェックしておくと、後々のやり取りがスムーズになります。
簡易査定だけで売却を決めるのはリスクがあるので、訪問査定の結果もふまえて比較検討し、納得のいく業者選びを目指しましょう。
これら3つのポイントを押さえることで、不動産一括査定サイトをより効果的に活用でき、満足度の高い売却につながりやすくなります。
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イエウール で査定してみる不動産査定サイトに関するよくある質問(FAQ)

最後に、不動産一括査定サービスをご利用される方からのよくある質問についてもご回答します。
Q. 不動産の一括査定に必要な書類は何ですか?
手元に書類がなくても、一括査定の申し込みは可能です。ただし、物件の面積や築年数が分かる資料があると、より精度の高い査定につながります。
査定サイトによって若干の違いはありますが、入力が求められる主な項目は以下のとおりです:
入力項目(例):
- 物件の住所
- 築年数
- 専有面積・延べ床面積・土地面積
- 間取り
- 依頼者と物件名義人の関係
- 売却希望時期
- 氏名、住所、連絡先、年齢など
見た目には項目数が多く感じるかもしれませんが、必須項目は「氏名」「物件住所」「電話番号」など基本的なものが中心です。
また、面積などの細かい情報については「不明」や「わからない」といった選択肢が用意されており、詳細が分からなくても問題なく査定依頼が可能です。
なお、より正確な査定を希望する方は、上記の情報が載っている資料(登記簿謄本、パンフレット、間取り図など)を用意しておくのが理想的です。
「まずはざっくりと価格感を知りたい」という気軽なスタンスでも申し込み可能なので、安心して利用できます。
Q. 地方の物件にも対応している査定サイトはありますか?
郊外や地方の物件を売却する際は、その地域に詳しく、地元の市場動向を把握している不動産会社が頼りになります。地域密着型の業者は、地元のネットワークや買い手とのつながりを活かした提案ができるため、好条件での売却につながりやすいです。
地方物件に強い査定サイトを選ぶには、以下の点をチェックするのがおすすめです:
- 提携している不動産会社の数
- エリアカバー率(全国対応かどうか)
- 地域ごとの業者の掲載状況
当記事で紹介した「リビンマッチ」「HOME4U」「イエウール」は、大手から地域密着型まで幅広い不動産会社と提携しており、地方物件にも対応しやすいという評価を受けています。
地方の不動産を少しでも良い条件で売却したい場合にも、安心して活用できるサービスです。
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イエウール で査定してみる安全性の高い不動産一括査定サイトを選び、納得のいく売却を目指そう

本記事では、不動産を売却する際に活用したい「一括査定サイト」について、基本的な仕組みや利用時のポイントを解説しました。
一括査定サイトは、不動産を適正な価格で評価し、納得のいく条件で売却を進めるための有効なツールです。無料で使えて効率的という点でもメリットが大きく、売却を検討している方にはぜひ活用をおすすめしたいサービスです。
ただし、すべての査定サイトが安全とは限らず、中には信頼性に不安のある業者を紹介しているケースもあるため、利用者側にも見極めが求められます。
不動産売却は、数百万円~数千万円規模の大きな取引です。その分、信頼できる不動産会社とパートナー関係を築き、慎重に進めていくことが重要です。
今回ご紹介した「リビンマッチ」「HOME4U」「イエウール」は、いずれも運営会社の信頼性が高く、提携業者の管理体制も整っている、一括査定サービスの中でも安心して使えるサイトです。
納得のいく売却を実現するための第一歩として、まずはこれらのサイトを活用し、信頼できる不動産会社と出会うきっかけをつくってみてはいかがでしょうか。
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