管理業務主任者資格は、マンション管理のマネジメントを担うマンション管理のプロです。
まだまだ知名度は低いですが、法律で定められた国家資格になります。
近年は、マンションの需要も高まり、管理業務主任者は日常の管理業務の円滑な遂行や、区分所有者に対し重要事項の説明など重要な役割を担っています。
マンション管理のプロとして、今後ますます管理業務主任者のニーズが高まると予想されます。
これから管理業務主任者を目指す方にとって、「どうやって勉強したらいいのか分からない…」「どれくらい勉強したら合格できるの?」「おすすめの勉強方法は?」「勉強時間はどのくらい必要なの?」…と色々と疑問をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。
そこで、独学で管理業務主任者試験に合格するために必要な勉強時間や、おすすめの勉強方法などを詳しくご紹介したいと思います。
是非、参考にして管理業務主任者試験の合格を目指してください!
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管理業務主任者試験までに必要な勉強時間は?
管理業務主任者は、30管理組合につき1人以上の割合で、専任の管理業務主任者を設置する必要があります。
近年、マンション人気が高まる中、管理業務主任者はなくてはならない資格となっています。
管理業務主任者試験の対策をするにも、どれくらい勉強すればいいのか分からないという方も多いでしょう。
そこで、管理業務主任者試験について詳しく解説していきます。
管理業務主任者の勉強時間の目安
管理業務主任者試験は、合格率が20%程度の国家資格になります。
初学者にとっては範囲が広く、難易度が高い試験といえるでしょう。
しかし、管理業務主任者試験は、独学でもテキストをしっかりと読み込み、問題集を繰り返し解くことで短期間での合格を目指すことができるでしょう。
一般的に、初学者が管理業務主任者試験に合格するためには、300時間の勉強時間が必要と言われています。
しかし、300時間というのは初学者の場合であって、宅建やマンション管理士を勉強したことがある方は3分の1くらいの勉強時間でいいでしょう。
マンション管理士は管理業務主任者と試験範囲が重複するところが多くあり、ダブル受験する方も多いです。
マンション管理士に合格するためには、約500時間程度の勉強時間が必要と言われていることから管理業務主任者の方が取り組みやすいといえます。
また、事前に予備知識がある方や、実務経験がある方は、100時間程度の勉強時間でいいのではないでしょうか。
人それぞれですが、300時間というのを目安に学習計画を立てていきましょう。
勉強時間とスケジュール
管理業務主任者を目指す方にとって、自分が1日のうちでどれくらい勉強に使える時間があるのかを知りましょう。
それを踏まえて、いつから勉強を始めたらいいのかスケジュールを立てることが大事です。
管理業務主任者の試験日は、毎年12月第1日曜日です。
その場合、逆算して学習スケジュールを立てると以下のようになります。
- 1年前の12月から勉強開始→毎日50分程度
- 半年前の6月から勉強開始→毎日1時間40分程度
- 3ヶ月前の9月から勉強開始→毎日3時間20分程度
300時間というのは、あくまでも目安の勉強時間になります。
300時間勉強するには、毎日1日3時間勉強したとして100日はかかります。
1日3時間勉強したとして、少なくとも3ヶ月はかかる計算になります。
社会人が忙しい仕事の合間を使って、毎日勉強をするのは大変かもしれません。
また、健康状態によっては、毎日勉強するのが難しい場合もあるでしょう。
そのため、早い時期から勉強を開始することで、合格に近づくことができるでしょう。
日々の生活の中に、少しでも時間を作ってコツコツと勉強をしていくことが合格への近道となります。
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宅建とマンション管理士との勉強時間の比較
管理業務主任者と試験内容が重複する資格として、宅地建物取引士とマンション管理士があげられます。
試験範囲が重複していることからダブル受験をする方も多くみられます。
また、近年はマンションの販売と管理を兼務する業者もあり、ダブルライセンスの取得を必要とされることもあります。
では、宅地建物取引士と、マンション管理士との比較をしていきます。
管理業務主任者と宅建とマンション管理士の勉強時間
→スクロールできます
資格銘 | 管理業務主任者 | 宅地建物取引士 | マンション管理士 |
必要な勉強時間 | 300時間 | 300時間 | 500時間 |
合格率 | 21.7~23.8% | 15~17% | 8~9% |
このように管理業務主任者、宅地建物取引士、マンション管理士を比較すると、管理業務主任者が一番高い合格率となっています。
しかし、管理業務主任者が難関の試験であることは間違いないので、試験対策をしっかりと計画を立てて学習を進めていきましょう。
マンション管理士試験は難易度も高いのですが、管理業務主任者とダブル受験する方も多いです。
合格率からみると、管理業務主任者試験は独学でも十分に狙える資格だといえます。
しかし、管理業務主任者の受験生は、ダブル受験をする方がいるので合格率も高くなっている可能性もあります。
ある程度、知識のある方が管理業務主任者試験を受験することも予想されるため、必ずしも合格率と難易度が比例するわけではありません。
宅地建物取引士の試験と比べて、管理業務主任者の試験内容はそれほど深い内容を問う問題は少ない傾向にあります。
とはいえ、管理業務主任者の試験は試験範囲も広いので注意が必要です。
そのため、早くから勉強を始めることをおすすめします。
ダブル受験で勉強時間の短縮も可能
宅地建物取引士・マンション管理士取得者が管理業務主任者の勉強をするなら、勉強時間は少なくても合格の可能性があります。
それは、試験内容が類似するところが多くあるからです。
すでに、関連資格を取得している人であれば、勉強時間も短縮することが可能です。
管理業務主任者の試験とタブル受験する方も多くいます。
ダブル受験する場合や、宅地建物取引士やマンション管理士取得者は、大幅に短い勉強時間での合格が見込めます。
管理業務主任者の試験では、マンション管理に必要な法律やマンション構造の知識が問われます。
マンション管理士と出題範囲が含まれるので出題される問題の観点は違うものの、効率よく学習を進めていけばダブル受験も可能ですね。
また、実務でも知識を役立てることができるので両方の資格を取得することはメリットだといえます。
現在、高齢化や地方の過疎化、また核家族の増加により世帯数も増加しています。
今後も、ますますマンションは増加することが予想されています。
そのため、管理業務主任者と、マンション管理士の需要も高まるでしょう。
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管理業務主任者の独学でのおすすめ勉強法
管理業務主任者の試験は、独学でも合格を目指せます。
そこで、おすすめの勉強方法などをご紹介したいと思います。
- 勉強スケジュールを立てる
- テキストを読み込む
- 過去問を繰り返し解く
- 摸試や予想問題に挑戦する
- サイトやブログを活用する
これらの勉強方法を意識して学習を進めることで、合格へ近づくことができます。
では、以下で詳しく説明していきます。
1.勉強スケジュールを立てる
まず、試験日から逆算すると1日にどれくらい勉強時間が必要かを算定します。
試験日から長く勉強時間が取れるのであれば、ダブル受験を検討するのもいいでしょう。
勉強時間は人によって違いますが、独学で勉強する場合、無理のないスケジュールを立てるのがコツです。
働きながら独学で管理業務主任者を目指す人が、無理なスケジュールを立てて途中で挫折してしまうのでは意味がありません。
また、スケジュールを立てることで効率よく学習を進めていくことができます。
計画を立てることで、目標が明確になり学習効率を向上させることができるので試験日を逆算して学習時間を算定しましょう。
既に、目標を立てる時点で行動が始まっています。
行動をすることでやる気に繋がるでしょう。
まず、学習を始めたら最初の2ヶ月は暗記やインプットをしましょう。
管理業務主任者の試験は暗記する内容が多いので、最初の2ヶ月は暗記やインプットしていきましょう。
次の1ヶ月は、演習問題を解き過去問を繰り返し学習します。
ここで、理解不足や自分の苦手な分野を克服していきます。
また、過去問を使ってアウトプットを行うことで暗記や理解度が深まることができるでしょう。
最後の2週間は、試験対策にあてます。
試験時間や、試験問題の形式に慣れておく必要があります。
本試験で慌てないために、本番の形式に慣れ時間を計って問題を解いていきましょう。
時間の感覚が掴めるので、時間を計って問題を解いていきましょう。
時間を計ることのメリットとして、簡単な問題や得意分野を早く解き、難しい問題に時間を使えるようペース配分が分かるようになります。
問題を解いていて分かっているつもりでも解けなかったり、問題の理解不足なところがないように、問題を解いていきましょう。
時間に余裕がある方は、他資格とのダブル受験も検討してみるのもいいですね。
2.テキストを読み込む
テキストは自分にあったものを選びましょう。
独学で管理業務主任者を目指す場合、テキスト選びは大変重要です。
テキストを使ってインプットを行うので、初学者が分かりにくいところを、図や表を使って分かりやすく説明してあるか見極めて選びましょう。
テキストを購入したら、まずは雑誌を読むような感覚で読んでいきます。
最初から理解することは難しいので、1回目はさらっと流し読みをしましょう。
この時、テキストに書いてある雰囲気を掴む程度で構いませんので、分からないことがでてきても気にせず読み進めていきましょう。
テキストを1度読み終えたら、次は理解を深めるためにテキストを読み込みます。
このとき、分からないことや重要だと思うポイントに付箋をつけたり、マーカーでチェックしてください。
重要だと思うポイントをメモに残しておくのもいいでしょう。
すでに1度読んでいるので、理解できていると感じたところはどんどん読み進めていきます。
分からない分野は調べながら、じっくりと1週間以上かけて読み込んでいきます。
テキストを2回読んだあとは、なんとなくでもテキストの内容を把握できてきます。
3回目にテキストを読む時は、全ての範囲を理解するようゆっくり時間をかけて熟読しましょう。
3回テキストを読み込めば、管理業務主任者の試験に関する知識を得られ定着することができます。
難易度が高い試験なので、さらに4回、5回と読み込んでいきましょう。
テキストを読み込むことで理解を深めることができます。
記憶力を定着させるためにも何度も繰り返し読み込んでください。
3.過去問を繰り返し解く
テキストでインプットを行ったあとは、過去問を使ってアウトプットを行います。
問題集を繰り返し解くことで、内容の定着度があがるので少なくとも3回は繰り返し過去問を解いていきましょう。
1回目は、どのような出題傾向があるかを知るために問題を解いていきます。
2回目に解くときは、詳しくどのような知識が必要かを知れるでしょう。
3回目は、不足している知識の補充や、間違って覚えていたり誤解していた部分を修正していきます。
最後に、4回目は本試験に慣れるために問題を解いていきます。
過去問を繰り返し解いていけば、出題形式にも慣れ、よく出る論点も浮かびあがり頻出問題も分かってきます
他にも、ひっかけ問題なども理解できるようになりますので、繰り返し過去問を解くことをおすすめします。
過去問をしっかり攻略しておけば、本試験のほとんどの問題を解くことができるでしょう。
繰り返し、何度も過去問集を解き、答え合わせをし、復習することでアウトプットが行えます。
また、4肢択一式の管理業務主任者試験では分からなくても、4択なので正解していることもあるかもしれません。
正解したからといっても必ずしも理解できているとは限らないので、正解、誤答にかかわらず分からない問題は復習していきます。
この時、理解が深まり、知識も定着するので復習は必ずしていきましょう。
本試験の直前は、何度も間違えた問題を徹底的に復習し、試験日に備えましょう。
過去問は、最低でも3回以上繰り返し問題を解くことで、苦手な分野の克服と理解の定着をはかれます。
4.模試や予想問題に挑戦する
摸試や予想問題は、可能な限り挑戦することをおすすめします。
その理由は、設問形式から答案用紙まで本番を同じように受けられるので、試験のリハーサルをしているのと同じことになります。
また、会場まで行き、試験管がいる中で問題を解く緊張感を味わうことができます。
本番さながらの緊張感ある中で摸試を受けておくのは、本試験で慌てないためにも経験しておく方がいいでしょう。
また、各資格試験スクールや、通信講座などが開催していることも多くあります。
この場合、各スクールや通信講座で出題される問題は、過去を分析し傾向や法改正などの動向から、これから出題されそうな問題が作成されています。
試験前に、予想問題を解いておくことは本試験で慌てることがないため摸試を経験しておきましょう。
受験日程は、各社それぞれ違いますが、本試験の数か月前から始まることが多いです。
市販の摸試なら、本試験の前日でも受けることができます。
それぞれ摸試も色々提供されていますが、自分の学習レベルや仕上がりにあわせて摸試を受けていきます。
受験会場や、レベル、実施の日程なども自分に合わせたものを選び、自信に繋げていきましょう。
また、マンション管理士とダブル受験する方のために、セットで摸試が受けられることもあります。
ダブル受験を考えておられる方は、摸試もセットで受けるといいでしょう。
また、摸試の内容は各社が試験の傾向と対策を徹底的に分析したものが用意されています。
本試験と同様の問題が出題されるので、本試験で的中したということもあるようです。
また、受けた摸試の中で成績順位や、科目ごとの正答率が分かり、自分の理解度を知ることができます。
自分の苦手なところが可視化されるので、苦手分野を理解し克服するために、是非活用してください。
摸試の予算ですが、だいたい3,000円~4,000円前後で受けられるものが多いです。
ダブル受験を考えておられる方は、セットで摸試を受ける場合、だいたい10,000円程度のコースが用意されています。
また、それ以外にもテキスト形式で販売されている摸試があります。
これは、150問を3回分で1,980円程度の低価格で提供されているものがあります。
摸試だけでも、各社色々提供されていますが、試験の形式、試験時間に慣れるためにも摸試は受けておきましょう。
自分の実力と苦手分野をしっかりと把握し、本試験で慌てないためにも、摸試を受けることをおすすめします。
5.サイトやブログを活用する
最近では、無料の過去問サイトなどもあるので、サイトやブログを有効活用していきましょう。
移動時間や仕事の合間の隙間時間を利用して、勉強することができます。
無料で過去問が解けるので、大変お得です。
また、ゲーム感覚で問題を解くことで、勉強意欲にも繋がるでしょう。
おすすめの過去問サイトです。
無料で過去問を解いていけるので、有効活用してください。
また、合格した方が経験談や情報をブログに載せておられるので、体験談を見ておくのもおすすめです。
どういう勉強方法で、実際に合格したのかリアルな声を聞くことができます。
問題の攻略の仕方なども載せておられるので、自分にも取り入れられることは参考にしてみてください。
おすすめの合格者のブログです。
他にも、公式サイトでは、過去問が掲載されています。
是非、チェックしてみてください。
【公式サイト】
マンション管理業務公式サイトは、過去問だけでなく、他にも色々な情報が記載されていますのでチェックしてみてください。
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管理業務主任者を通信講座で学ぶ
独学で管理業務主任者を勉強して合格されている方も沢山おられますが、働きながら学習すること自体難しい場合もあります。
時間がなかったり、初学者で知識がなく学習が進まない方もおられるかもしれません。
一人では、不安も大きく自信がないという方は、思い切って資格試験講座を活用するのもいいでしょう。
通信講座であれば、働きながらでも、自分のペースで隙間時間を使って学習することができます。
また、通信講座は各会社それぞれが、合格ノウハウを詰め込まれた講義を受けることができます。
通信講座は、時間がない方や自信のない方におすすめです。
また、管理業務主任者の勉強がまったく始めてで試験の経験も慣れていない方は、学習スケジュールの作成など管理もしてもらうことができます。
効率よく学習する方法や、分からないことを質問したり、各社それぞれのサポートを受けられるのも安心の1つに挙げられます。
通信講座では、合格ノウハウが詰まった教材・テキストや充実したサポートなど、色々と用意されているので通信講座をチェックしてみてください。
いずれにせよ、独学でも通信講座を受講するにしても、自分にあったスタイルで学習することが大切です。
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管理業務主任者に関するQ&A
管理業務主任者について、よく分からないという声も聞かれます。
そこで、Q&A方式でよく聞かれる質問に答えていきます。
Q.管理業務主任者の試験日はいつ?
A.管理業務主任者の試験日は1年に1回の国家資格です。
詳しい日程は以下になります。
試験実施日は、毎年12月の第1日曜日です。
【試験日】令和4年12月4日(日)
【受験申込案内書配布期間】令和4年8月1日(月)~9月30日(金)
【受付期間】令和4年9月1日(木)~9月30日(金)
【受験料】8,900円
チャンスは年に1度なので十分な準備をして試験に挑みましょう。
試験時間は13:00~15:00の2時間です。
合格発表は令和5年1月20日(金)です。
来年以降の受験を考えている方は、令和4年のスケジュールを元に公式サイトによるスケジュール確認をお願いします。
公式サイトはこちらです。
Q.管理業務主任者試験の内容は?
A.管理業務主任者試験の内容です。
「管理業務主任者」の試験は、以下の5つの項目になります。
マンションの管理の適正化の推進に関する法律で規定されている内容となります。
- 管理事務の委託契約に関すること
- 管理組合の会計の収入および支出の調定並びに出納に関すること
- 建物及び付属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
- マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
- 1から4に揚げるもののほか、管理事務の実施に関すること
少し分かりにくいので、以下でそれぞれの項目について説明していきます。
(1)管理事務の委託契約に関すること
試験内容:民法(「契約」及び契約の特別な類型としての「委託契約」を締結する観点から必要なもの)、マンション標準管理委託契約書など
まずは民法についてです。
これは、マンションには多くの人が居住しているため、トラブルも出てきます。
そこで、重要なのが民法になります。
民法などの契約に関する法律も出題されるので、注意が必要です。
民法だけで1,000条以上あり、膨大な学習をこなさなければなりません。
民法は、人々の「権利・義務関係」を規定した法律になり、マンションを円滑に管理運営するために重要なのが民法の知識になります。
試験範囲も大変広いので、暗記だけでは厳しいでしょう。
民法を深く理解するためにも、早めに学習に取りかかりましょう。
法律の用語や言い回しが難しいと感じる方や、法律に関する知識がない方は難しいと感じる分野になります。
しかし、出題範囲も多いので、法律に慣れできるだけ早い段階から学習を始めていきましょう。
(2)管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること
試験内容:簿記、財務諸表論など
この科目は、管理組合の税務や会計、管理実務などが出題されます。
簿記の勉強をしたことがある人なら、簡単と感じるかもしれません。
簿記の分野では、管理業務を行うために必要な基本的な簿記の知識が問われます。
しかし、管理業務主任者は税理士や公認会計士のような税の専門家ではないため、高度な内容ではありません。
問題そのものの難易度は低いのですが、他の科目との関連がなく、簿記を始めて勉強する方にとっては難しいと感じるかもしれません。
簿記3級程度の内容が必要なため、簿記3級を取得する必要はありませんが、参考書を利用したり、テキストを購入するのもおすすめです。
独学で難しいと感じる方は是非、テキストや参考書の購入を試してみてください。
簿記の勉強も繰り返し学習し理解を深めていきましょう。
(3)建物及び附属設備の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること
試験内容:建物の構造及び概要、建築物に使用されている主な材料の概要、建築物の部位の名称など、建築設備の概要、建築物の維持保全に関する知識及びその関係法令(建築基準法、水道法など)、建築物の劣化、修繕工事の内容及びその実施の手続きに関する事項など
この科目は、建物や設備に関する知識が問われます。
- マンションの構造・設備
- 長期修繕計画
- 建物・設備の診断
- 大規模修繕など
主に、マンションに関する構造や設備などのマンションの維持や保全といった内容になります。
建物と設備に関する問題は業務主任者の試験でも、難易度が高い分野になります。
初学者では難しい問題も多く出題されています。
しかし、一般的なテキストで対応できる問題も何問かは出題されるので、この分野で全問正解は難しくても、半分程度の正答率を目指していきましょう。
取扱分野が大変多いので、基本的な建物問題から応用的な問題まで難易度も多種多様になります。
建築に携わったことのない人にとったら、この分野は苦手と感じる可能性があります。
しかし、試験対策をしっかりとり、暗記で対応できるので暗記で対応して、この分野を乗り切りましょう。
(4)マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること
試験内容:マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理適正化指針など
この科目は、マンション管理適正化になります。
マンション管理適正化法というのは、マンションにおける快適な居住環境を確保するために制定された法律になります。
この法律は、管理業務主任者とマンション管理士の2つの科目について定められた法律です。
この分野からは毎年5問が出題されています。
難易度は高くないので、この分野はおさえておきたい分野になります。
また、この分野は、暗記で対応できる問題が多くなっています。
暗記が得意な方は高得点が狙える分野なので、必ずおさえておきましょう。
(5)上記(1)から(4)に掲げるもののほか管理事務の実施に関すること
試験内容:建物の区分所有に関する法律(管理規約、集会に関することなど管理事務の実施を行うにつき必要なもの)など
この科目は、1から4に揚げるもののほか、管理事務の実施に関することになります。
区分所有法は、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、マンションの構造上、また利用上区分分けされた建物の一部を所有することを意味します。
マンションは、色々な人が一部屋一部屋に住んでいるので、それぞれの所有権があります。
建物の一部を独占しているのが区分所有というわけです。
区分所有法は、マンションに関することが中心に出題されます。
勉強を始めたばかりの初学者でも比較的取り組みやすい科目といえます。
また、出題数も多く大事な科目になるので、しっかり覚えていきましょう。
公表されている試験内容は以上になります。
やはり、法律に関する問題がポイントになります。
特に、1区分所有法、2民法、3マンション管理適正化、4標準管理規約
この分野は出題数が多くなっているので、重要な科目になります。
受験者の多くが得点源としているので、合格するために必要な分野となります。
また、会計分野は特に得点源となりますので、基本の勉強を確実に行っていきましょう。
基礎をしっかりと取り組み、合格目指していきましょう。
では、分野別の出題数についてですが、毎年だいたい決まっています。
例年では、以下のようになります。
法令 | 民法、その他法令 | 約6問 |
区分所有法 | 約12 | |
マンション標準管理規約 | 約8問 | |
マンション管理適正化法 | 5問 | |
管理 | 管理実務・会計 | 約4問 |
建築・設備 | 建築・設備 | 約15問 |
合計 | 50問 |
法律・会計・税務・建築の分野から出題され、法令からは28問・管理からは9・・建築設備からは13問出題されます。
管理業務主任者の試験は範囲も広く、難関の試験ではありますが対策をしっかりとることで独学でも合格を目指せます。
管理業務主任者の試験は、全部で50問の4択の選択問題、マーク式の筆記試験になります。
全ての出題がマークシート方式となっているので、記述式問題はありません。
そういった面では、比較的試験対策をしやすい出題方式になります。
なお、マンション管理士試験の合格者は、試験一部免除を申請することができ、5問免除されるので45問の出題となります。
上記の試験項目(4)マンション管理適正化法の5問が免除されます。
こういった面でも、ダブル受験をされる方もいるようです。
管理業務主任者試験には、受験資格は必要ありません。
管理業務主任者には、年齢、性別、実務経験、国籍、学歴など受験資格など一切条件はありませので、興味のある方は是非目指していきましょう。
Q.管理業務主任者は1か月の学習で合格できる?
A.1ヶ月の学習で合格されている方もおられます。
しかし、初学者や仕事をしながらの学習では難しいでしょう。
管理業務主任者試験の関連知識や宅地建物取引士・マンション管理士の勉強をされていた方なら1ヶ月での合格も見込めます。
例えば、1ヶ月平日に2時間しか勉強の時間が確保できないような場合は難しいでしょう。
1ヶ月ある程度の勉強時間が確保できて効率よく学習し、やり方次第では合格も可能ですが、初学者では厳しいのが実状です。
やはり、早めの学習でコツコツと進めていくのが一番合格への近道になるでしょう。
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まとめ
管理業務主任者は、管理組合の委託を受けて、マンションの管理事務を行う国家資格になります。
受験に際して学歴や経験など必要な資格や制限がなく、マンション管理士の試験と比べると合格率が高い傾向にあります。
マンション管理会社は、専任の管理業務主任者を設置する義務があります。
管理業務主任者は、今後ますますマンション管理会社からの需要が高くなるでしょう。
管理業務主任者を独学で学習するには、試験日から逆算して学習スケジュールを立てることで、合格を目指せます。
また、試験分野が重なることから、マンション管理士や宅地建物取引ダブル受験を狙うことも可能です。
管理業務主任者は、これからマンション管理会社での対応業務の拡大やキャリアアップに繋がる資格です。
是非、管理業務主任者の試験に合格して、マンション管理のプロとして活躍されることを応援しています。
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