生活家電の中でも今や私たちの生活に欠かせない存在となっている洗濯機。
ほとんどのご家庭でほぼ毎日使うものですし、さらに、毎日2回以上洗濯機を回すよ!というご家庭も結構あるのではないでしょうか?
そんな洗濯機から、突然「キュルキュル」とか「ガリガリ」とか、突然聞いたこともないような異音がしてきたら…
「えぇ~!うちの洗濯機、壊れちゃったの!?」ととても不安になってしまいますよね。
異音の種類によっては、それは洗濯機の故障や不具合のお知らせなのかもしれません。
まずはどんな音なのかをよく聞いて、その原因を探ってみましょう。その原因によっては、修理などを頼むことなく、ご自身で解決できるかもしれません。
この記事では、洗濯機の異音の種類別に、その原因と対策について紹介していきます。
洗濯機から異音|音別の原因や対策方法
洗濯機からする異音の種類によっては、その原因を予測することができますので、音の種類別にその原因と対処法について解説していきます。
- 洗濯機の「キュルキュル」という異音の原因
- 洗濯機の「カタカタ」という異音の原因
- 洗濯機の「キーキ」という異音の原因
- 洗濯機の「ガリガリ」という異音の原因
- 洗濯機の「ガラガラ」という異音の原因
- 洗濯機の「カラカラ」という異音の原因
- 洗濯機の「キーン」という異音の原因
- 洗濯機の「ブーン」という異音の原因
洗濯機の「キュルキュル」という異音の原因
キュルキュルという音は、洗濯機のベルトの不具合やたるみ、劣化が原因です。
洗濯機のモーターの回転をパルセーターに伝えるためにそこを繋いでいるベルトがあるのですが、洗濯機を長年使うことによってそのベルトにたるみが出たり、ベルトがすり減っていったりします。
パルセーターというのは、タテ型の洗濯機の底にある円盤状の羽のことです。その羽が回転することによって、水流を作り、衣類をかき混ぜて洗っています。
ベルトの劣化やたるみがキュルキュル音の原因の場合にはベルトを新品に交換することで改善します。
自分で交換できる場合は安く済ませることができますが、メーカーや機種によって、ベルトだけの購入ができる場合とできない場合があります。
自分でできそうかな?と思ったらメーカーの問い合わせ窓口か販売店へ、ベルトのみの購入・取り寄せが可能かどうか聞いてみましょう。
ただし、洗濯機の分解はだいぶ大掛かりな作業ですし、内部構造が分かっていないと分解によって逆に故障させてしまうこともありますので、メーカーに来てもらって修理をしてもらうのがおすすめです。
洗濯機の「カタカタ」という異音の原因
洗濯機からカタカタという音がした時は、洗濯物以外のものを一緒に洗濯してしまっているのかもしれません。
例えば、洗濯物のポケットに硬貨やペンやヘアピンなどを入れていたのを忘れてそのまま洗濯機に入れてしまい、お母さんに怒られた経験、ありませんか?
そういった小物が、洗濯機が回るのと同時に勢いよく洗濯槽にぶつかることによってカタカタという音がすることがあります。
その際は、まず洗濯機を一時停止し、洗濯物のポケットに小物が入れっぱなしになっていないか、洗濯槽内に小物が落ちていないか確認しましょう。
もしあれば取り除いてカタカタ音がしなくなるかどうか試してみましょう。
また、服のファスナー部分が洗濯槽にぶつかってカタカタ音がすることもあるので、ファスナー付きの洗濯物は上まできちんと閉めるか、ネットに入れて洗うようにしましょう。
洗濯機の「キーキ」という異音の原因
洗濯機からキーキという音がする原因で最も多いのは、軸受けの故障です。
この軸受けの故障や不具合は、部品交換になる可能性が高いので、メーカーに修理してもらわなければなりません。
ただし、キーキという音は軸受けの故障だけではなく、異物混入の場合もあります。
洗濯槽の中に小石やアクセサリーなどが落ちてパルセーターの穴や本体との隙間などに入り込んでいないか洗濯槽の中をよく確認してみましょう。
洗濯槽内を確認してもそれらしきものが無い場合はメーカーに点検・修理の依頼をしましょう。
修理の場合、メーカーやモデルによっても違いますが、約2万円~3万円が相場のようです。
洗濯機の「ガリガリ」という異音の原因
洗濯機からガリガリという音がする場合の原因として多いのは、モーターの故障・不具合です。
また、ガリガリという音が規則的かそれとも不規則かどうかよく聞いてみてください。規則的な場合は特に、モーターに原因がある可能性が高いです。
そして音が不規則だった場合には別な原因の可能性が高いです。それは、洗濯物以外のものが洗濯槽に入り込んでいることです。
小石や小さなアクセサリーなどが、洗濯槽や、パルセーターの穴や隙間に挟まっていると、ガリガリという音がすることがあります。
洗濯槽内に異物がないか確認し、もしあれば取り除いてガリガリ音がしなくなるかどうか試してみましょう。
見えるところにそれらしきものがない場合はパルセーターの下に入り込んでいることもあります。
ご家庭にあるプラスドライバーで外せる場合はそこも確認が可能ですが、うまく外せそうにない場合はメーカーに依頼して見てもらうことをおすすめします。
洗濯機の「ガラガラ」という異音の原因
ガラガラという音の原因として最も多いのは、洗濯物以外のものが洗濯槽に入り込んでいることです。
ガラガラと音がした時にも、ガリガリ音の時と同様、まずは洗濯槽内に異物が無いかを確認してみましょう。
もしあれば取り除いてガラガラ音がしなくなるかどうか試してみましょう。
見えるところにそれらしきものがない場合はパルセーターの下に入り込んでいることもあります。
ご家庭にあるプラスドライバーで外せる場合はそこも確認が可能ですが、うまく外せそうにない場合はメーカーに依頼して見てもらうことをおすすめします。
洗濯機の「カラカラ」という異音の原因
カラカラという音がする時の原因は様々あり、以下のようなものが挙げられます。
- 洗濯機への異物の入り込み
- ベルトの緩み、または断裂
- パルセーターのかみ合わせがずれてしまっている
まずは洗濯を一時停止し、洗濯槽の中に洗濯物以外のものが入り込んでいないか確認しましょう。
それでも改善しない時には、ベルトの緩みや断裂、パルセーターがちゃんとかみ合っていないなどの機械的な原因の可能性が高いので、
構造に詳しい方は分解も可能ですが、自信のない方はメーカーに依頼して見てもらうことをおすすめします。
洗濯機の「キーン」という異音の原因
洗濯機からキーンという音がする時の原因として最も多いのはモーターの不具合です。
モーターの不具合となればメーカーに修理を依頼するしかないのですが、小さなアクセサリーなどが落ちて挟まっていたせいでキーンという音がするということもあるようですので、一度確認してみましょう。
何も見つからないようであれば購入店舗に相談し、メーカーに修理を依頼しましょう。
修理料金は約2万円~3.5万円程度かかるようです。
洗濯機の「ブーン」という異音の原因
洗濯機からブーンという音がする時は、まずどの工程の時にブーンという音が鳴っているか確認しましょう。
最初のほうの工程で音がして、脱水の時には音がしない場合は、給水している時に音が鳴っていると考えられるので、給水弁の不具合かもしれません。
不具合によって弁がうまく働かなくなると、給水の量が少なくなったり、水がポタポタと止まらなくなったりします。
本体が、給水量が足りないと判断すると、洗濯機はより強く給水しようとするため、ブーンという音が鳴るというわけです。
まず確認する場所は、蛇口から洗濯機の給水ホースがつながっているところの間です。
ホースに詰まりが無いか、洗濯機側の給水口(給水ホースとの接続部分)にゴミなどが詰まっていないか確認しましょう。
ここに問題が無ければ、洗濯機本体内部の給水弁の物理的または電気的な不具合の可能性が高いので、メーカーに依頼して見てもらいましょう。
メーカー別の洗濯機から異音の原因と対策方法
洗濯機から異音がした時にまず確認すべきところについて、メーカー別に解説していきます。
日立(HITACHI)の洗濯機から異音の原因
日立の洗濯機でいつもと違う音がした場合、まずは洗濯物が入っていない状態で運転させても同じ音がするかどうかを確認しましょう。
洗濯物の量や内容によって異音が発生していた場合は、これで改善するはずです。
それでも異音が改善しない場合に確認するところは、
- 水平に設置されているか
- 洗濯槽内に硬貨やヘアピンなどの異物が落ちていないか
- 洗濯物のポケットに硬貨やペンなどが入っていないか
- 洗濯物が洗濯槽の中で片寄っていないか
水平に設置されていない場合は、洗濯機についている水準器の気泡が円の中に入るように、脚の部分で調整を行ってください。
また、洗濯槽内の異物やポケットの中の小物は取り除き、洗濯物の片寄りを直して再度試してみましょう。
それでも音が鳴る場合は、機械部分の故障や不具合が考えられます。
特に、今までになかった音や、急に音が大きくなった場合は、洗濯機の内部に異物が挟まってしまっている可能性もありますので、以下の参照サイトで確認の上、Webサイト、もしくは販売店から修理の申し込みをしましょう。
パナソニックの洗濯機から異音の原因
パナソニックの洗濯機で、いつもと違う音がした場合、まずはきちんと水平に設置されているかを確認しましょう。
水平に設置されていない場合は、洗濯機についている水準器の気泡が円の中に入るように、脚の部分で調整を行ってください。
その他、ドラム式洗濯乾燥機、タテ型洗濯機のそれぞれにおける異音の原因と対処法になります。
ドラム式の場合
ドラム式洗濯乾燥機は、洗濯物の量などの使用状況や周囲の環境によって様々な音がしますし、音が大きくなったり、
変わった音に聞こえたりする場合もありますが、運転が最後まで終了したら、基本的には異常ではないそうです。
ただし、今までは聞こえなかった音や聞いたことのない音がする場合は、故障・不具合の可能性がありますので、点検・修理を依頼しましょう。
タテ型の場合
タテ型の洗濯機の場合、洗濯物が片寄っていると、振動や音が大きくなる可能性があります。
洗濯物に片寄りがある場合は、できるだけまばらに、平らになるようにほぐしてみてください。
メーカーのWebサイトでは、正常な運転音が動画で分かりやすく紹介されていますので、以下のサイトを参考に確認してみましょう。
自分の家の洗濯機の音が正常な音ではないと判断される場合は、Webサイト、もしくは販売店から点検・修理の申し込みをしましょう。
サイト内では、本体の型式を入力すると、その症状から修理の目安料金の診断もできるようです。
≫パナソニック【ドラム式洗濯機】 洗濯機から変わった音・異音がする
≫パナソニック【タテ型洗濯機】 振動が大きい、異常音がする場合はどうすれば?
東芝の洗濯機から異音の原因
東芝の洗濯機で、いつもと違う音がした場合、以下の点を確認しましょう。
- 据付が傾いていないか、水平に設置されているか
- 洗濯物にマッチ棒、ヘアピン、金属物などが混じっていないか
- 洗濯物が片寄っていないか
本体が水平に設置されていない場合は、洗濯機についている水準器の気泡が円の中に入るように、脚の部分で調整を行ってください。
洗濯槽内に異物がある場合は異物を取り除き、洗濯物の片寄りを直しても異音が改善されない場合は、機械部分の故障や不具合が考えられますので、
以下の参照サイトで確認の上、Webサイト、もしくは販売店から修理の申し込みをしましょう。
シャープの洗濯機から異音の原因
シャープの洗濯機で、いつもと違う音がした場合は、まず以下の点を確認しましょう。
- 洗濯機が、水平でしっかりした場所に設置されている
- 洗濯物が絡まっていたり、片寄ったりしていないか
本体が水平に設置されていない場合は、水平に設置されていない場合は、洗濯機についている水準器の気泡が円の中に入るように、脚の部分で調整を行ってください。
また、洗濯物の片寄りを直しても異音が改善されない場合は、機械部分の故障や不具合が考えられますので、以下の参照サイトで確認の上、Webサイト、もしくは販売店から修理の申し込みをしましょう。
洗濯機の寿命は何年?長持ちさせる方法とは
洗濯機の寿命は、平均すると約7~10年と言われています。
とはいえ、壊れないうちはできるだけ長く、使用したいところですよね!洗濯機を長く使うためには、機械に負荷をかけすぎないことが重要です。
- 洗濯物を詰め込みすぎない
- 異物を洗濯物と一緒に回さない
- 規定量よりも多く洗剤を入れすぎない
以上のことを心がけて洗濯機を長く使えるようにしましょう!
洗濯機の寿命を延ばす使い方のさらに詳しい内容はこちら(壊れる前兆?洗濯機(ドラム式・縦型)の寿命は何年?その音、買い替えサインかも!)に記載されていますので、ぜひチェックしてみてください!
まとめ
この記事では、洗濯機の様々な異音の原因とその対処法について解説しました。今回の記事の内容をおさらいしてみましょう。
洗濯機の様々な異音(キュルキュル、カタカタ、キーキ、ガリガリ、ガラガラ、カラカラ、キーン、ブーン)の主な原因は
- 洗濯機本体の傾きやガタツキ
- 洗濯槽内への異物の混入
- ベルトの緩みや断裂
- パルセーター部分やモーター部への異物の混入
- 軸受けやモーターの故障・不具合
1と2については自分で確認ができるところになりますので、問題が見つかった場合は直して、改善されるかどうか確認しましょう。
3や4の確認は洗濯機本体の分解が伴いますので、洗濯機の内部構造が分かる方は確認可能かもしれませんが、自信のない方はメーカーに依頼することをおすすめします。
5に関しては部品交換が必要になる場合が多いので、メーカーに修理を依頼しましょう。
また、異音や振動音が大きいときにメーカーが推奨する確認個所は以下の通りです。
- 洗濯機本体の傾きやガタツキ
- 洗濯槽内の異物の混入
- 洗濯物の片寄り
上記3点を確認し、それでも改善しない場合はメーカーに修理を依頼しましょう。
洗濯機から異音がした時の原因と対処法についてご理解いただけたでしょうか?
「いつもと違うな」「何かおかしいな」と思ったときには、上記を参考に適切に対処していただけると、おうちの大切な洗濯機をより長くお使いいただけるのではないかと思います。
最新のおすすめ洗濯機が知りたい人はこちら(【2021】洗濯機おすすめランキング|縦型&ドラム式|安い価格や人気メーカーも)もご覧ください。
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