栄養士は独学だけでは合格できない!主婦や社会人が合格を目指すための勉強方法とは

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食事に関する資格の代表格とも言える栄養士は、身近な資格でもあり活躍の場も多岐に渡ります。

スキルアップのため、または実生活でも役立てたいと考え
「栄養士 資格 社会人」「栄養士 資格 主婦」
と検索する人が多いようです。

しかし、栄養士という資格を仕事や家事の合間に独学で取得することは不可能です。

今回は栄養士資格の仕組みと、独学や通信教育でも取得が可能な栄養士に近い資格をご紹介いたします。

目次

栄養士は独学でも合格できる?

Googleでは「栄養士 資格 独学」と検索される方が多いです。

社会人や主婦になってから資格取得を目指す場合、やはり空いている時間を有効活用しながら、独学で進めたいと考える方が多く、それがこの検索ワードに繋がっているのでしょう。

では、栄養士の資格は独学でも取得できるのでしょうか?

栄養士になるには独学だけでは絶対に不可能

結論から申し上げますと、栄養士資格を完全に独学で取得することは不可能です。

なぜならば、栄養士資格は栄養士学校(栄養士養成施設)の卒業が取得の絶対条件になるからです。

また、さらに上の管理栄養士になるには栄養士の資格を取得した上で受験、もしくは実務経験を経てから受験しなければなりません。

 

以下が栄養士資格・管理栄養士資格を取得するためのルートです。

栄養士養成施設には大学・短期大学・専門学校などがあり、通う期間2年から4年と種類があります。

ただしどの期間を選んだとしても、学校に通っている期間+実務経験期間が合計で5年に到達しないと管理栄養士資格を受験することができません。

 

それに比べ、管理栄養士養成学校に通えば実務経験なしで試験に挑むことができるので、最短ルートと言えます。

 

いずれにしても、栄養士の資格のみ取得する場合でも、管理栄養士を目指す場合でも、栄養士学校に通うのは避けられません。

そのため、完全に独学で栄養士・管理栄養士を目指すことは不可能なのです。

栄養士と管理栄養士の違い

前述した様に栄養士と管理栄養士は、どちらも国家資格ではありますが異なる資格です。

根本的な業務内容(栄養管理・指導や給食の提供)は同じですが、業務の範囲が異なります。

栄養士と管理栄養士の違いを簡単に表にまとめました。

栄養士 管理栄養士
養成学校 2~4年 4年
資格取得条件 養成学校卒業 国家試験合格
免許発行の管轄 都道府県知事 厚生労働大臣
栄養指導対象 健康な人 健康な人+病気の人(病気になるおそれのある人)
業務内容 献立作成
給食提供
栄養指導
献立作成
給食提供
栄養指導
経営管理
アスリートへの食事指導
などなど

 

 

大きな違いとしては、栄養指導対象の部分です。

栄養士は健康な人に向けての栄養指導しかできませんが、管理栄養士は疾患のある人やそのおそれがある人に対しての栄養指導ができます。

 

就職の幅が広がるのはもちろん、面接時に有利になる面もあるため、管理栄養士を目指す方がメリットが大きいと言えます。

栄養士学校に通えれば主婦や社会人でも取得可能

では、社会人や主婦が栄養士を目指すことは不可能なのでしょうか?

極論を言えば、栄養士学校を卒業できれば、主婦や社会人でも【栄養士】の資格自体は取得できます。

4年制の大学に通えば実務経験も不要なため、あとは通信教育などで試験対策をして管理栄養士を目指すことも可能です。

 

ただし、栄養士学校は2022年現在でも昼間しか開校しておらず、夜間学校や通信教育がありません。

 

仕事の時間帯を夜間に変えたり、家事や育児を昼間やらなくていい状態でなければ学校に通えないため、実情としてはなかなか厳しいと言えます。

昨今は栄養士に限らず、食事や栄養に関する様々な資格が存在するため、栄養士・管理栄養士にこだわらずそちらの資格を視野に入れることもオススメです。

 

栄養士に近いおすすめの資格を見たい人は▶コチラを押して記事をジャンプできます。

管理栄養士は独学や通信でも合格可能?

前述したように、栄養士養成学校を卒業し栄養士の資格さえ持っていれば、独学や通信教育でも管理栄養士資格に合格することは不可能ではありません。

厚生労働省が発表した2021年第35回の管理栄養士試験合格率が64.2%、必要偏差値62程度と言われているので、資格としてはやはり難易度が高いと言えます。

 

特に4年制の管理栄養士養成施設卒業後の新卒者の合格率は8割超えとかなり高いようですが、それ以外の実務経験を経てからの合格率は1割~2割と合格率が下がります。

日常業務をしながら自分で勉強するのが非常に難しいことが伺えるかと思います。

 

もしも確実に管理栄養士の合格を狙うのであれば、独学よりもカリキュラムやサポートが充実している通信教育などがおすすめです。

 

難易度や合格率が知りたい人はこちら▶栄養士資格の難易度や合格率!資格の取り方が社会人や主婦には厳しい一面も

管理栄養士国家資格の独学勉強方法はいばらの道

管理栄養士の国家資格は、難易度が高く、食品系の国家資格の中では一番難しい国家試験です。

そのため、管理栄養士資格を独学で勉強するというのは、非常に難しくいばらの道と考えておいたほうがいいです。

以下では、その内情について詳しくご紹介していきます。

栄養士養成施設で資格を取得する

まず冒頭でお話した通り、完全独学で栄養士・管理栄養士になることは不可能で、必ず栄養士養成施設もしくは管理栄養士養成施設を卒業しなければなりません。

この時点で、昼間の時間帯を使って最低でも2年は学校に通わなければなりません。

さらに管理栄養士を目指す場合、栄養士養成施設を卒業した場合は、そこから実務経験が必要になります。

 

管理栄養士を受験するためには、最低でも4~5年を費やさなければならず、そういった点でもハードルの高い資格と言えます。

管理栄養士試験に必要な勉強時間の確保

管理栄養士の国家試験に必要な勉強時間はどのくらいでしょうか。

管理栄養士資格を保有する50人にアンケートをとったところ、勉強時間平均は17.8ヶ月(780時間)という解答でした。

 

管理栄養士養成施設に通っている人の中では、学校で対策が講じられていたので、個人での勉強時間は必要なかったという人もいましたが、多くの人が上記のような勉強時間を確保していらっしゃいます。

特に実務経験を積みながらという人は、仕事のときでも毎日数時間、休みのときには8時間から12時間の勉強時間を確保してやっと合格というご意見がちらほら見られます。

 

独学で自分を律しながらこれだけの勉強時間を確保する・モチベーションを維持するというのも、かなりの精神力が必要です。

管理栄養士の勉強内容は広範囲!テキストや過去問選びに苦戦

管理栄養士の勉強内容は、かなり広範囲を網羅しなければなりません。

以下は管理栄養士の試験内容の内訳です。

出題科目 問題数 時間配分
社会・環境と健康 17問 10:00~12:25
(2時間25分)
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 27問
食べ物と健康 25問
基礎栄養学 14問
応用栄養学 16問
栄養教育論 15問 13:40~16:20
(2時間40分)
臨床栄養学 28問
公衆栄養学 18問
給食経営管理論 20問
応用力試験 20問
200問 5時間5分

※引用:公益社団法人日本栄養士会より

これだけの項目を試験勉強で網羅する必要があるため、テキストや過去問題集はいかに自分が見やすく使いやすいものを選ぶかが重要になってきます。

次に合格者が進めるおすすめテキストをご紹介しているのでぜひ参考になさってみてください。

独学におすすめ!管理栄養士の参考書(テキスト)3選【2022】

独学で管理栄養士を目指すのは大変ではありますが、その中でもテキスト選びは非常に重要になってきます。

そこで、実際に管理栄養士試験に挑んで合格した50人の先輩たちにアンケートを取り、おすすめのテキストとそのおすすめポイントを伺いしました。

傾向として、重要視しているのが過去問題集という人が多かったように思います。

 

ここでは中でも人気が高かった管理栄養士の参考書(テキスト)・過去問題集3選をご紹介します。

 

 

テキストの中ではダントツの人気だったのがクエスチョンバンクのレビューブックです。

図解などでわかりやすくまとめられていることが多くの人に支持されていました。

「レビューブック管理栄養士2022」
レビューブックはイラストが多く目で見て理解しやすいところ。よく出るところなどが一目でわかるようになっている。付箋などに自分なりにまとめて貼っていくと本が分厚くなっていき愛着も湧いてくるところ。

 

「レビューブック管理栄養士2022」
クエスチョンバンクはイラストがわかりやすく、基礎を勉強するのにピッタリです。授業であまり理解できなかったところをクエスチョンバンクで調べると、イラストや図解が載っていることが多く、コピーして自作ノートを作っていました。国試の達人は試験直前の問題をたくさんこなしたい時にやっていました。直接書き込んで正文に直して使っていました。クエスチョンバンクは辞書、国試の達人は実践編のような形でこの2冊で私は国試に受かりました。

 

過去問題集の中でもダントツに人気だったのはクエスチョンバンクです。

テキストも重要ですが、多くの人は過去問題集を繰り返し解くことで試験対策をしていることが多く、その中でもこの過去問題集はイラスト付きで詳しく解説してくれていることが人気の理由のようです。

「クエスチョン・バンク 管理栄養士国家試験問題解説 2022」
クエスチョンバンクは国試の過去問を中心に勉強できるところ、多く取られた余白に書き込んだりメモを貼り付けたりできるところが良いです。

 

「クエスチョン・バンク 管理栄養士国家試験問題解説 2022」
試験に出る内容をほぼ網羅している。過去問はクエスチョンバンクと女子栄養オープン模試の2冊しか購入しなかったが、試験では140点ほど獲得できました。クエスチョンバンクの問題の本質を理解するように勉強をすれば、この1冊で事足りると思います。

 

次におすすめするのは、過去5年間の過去問が収録されている女子栄養大学が出版する過去問題集です。

解説の丁寧でありながら端的でわかりやすいということで大変人気でした。

「管理栄養士国家試験 受験必修過去問集2022」
○×式で、勉強しやすい

 

「管理栄養士国家試験 受験必修過去問集2022」
過去問を5年分くらい解くと傾向が掴めたのでよかった。

合わせてチェックしたい栄養士に近い資格

管理栄養士資格が非常に難易度が高く、また完全独学では狙うことが不可能ということをご説明しました。

しかし、食品を扱う資格は非常に多く、スキルアップに役立つものも種類が増えてきています。

 

ここでは、栄養士に近い食品を扱うおすすめの資格をご紹介いたします。

 

【服部幸應先生が監修・指導】食育インストラクター養成講座


※引用:がくぶん公式HPより

調理学校なども運営している有名な服部幸應(はっとりゆきお)先生が監修&指導をする食育の通信講座です。

平野レミさんの義娘である和田明日香さんも取得されている資格ですね。

 

<得られる知識>

  • 安心安全な食材の選び方
  • 食の正しいマナー
  • 食にまつわる環境問題など
  • 健康な心&身体を得るために必要な食育の知識全般

 

【服部幸應先生が監修・指導】食育インストラクター養成講座の詳細を見る

 

食生活アドバイザー


※引用:ユーキャン公式HPより

食生活アドバイザーは食生活全般に対するスペシャリストで、食に関する大手企業やスーパーなどで注目されている資格です。

<得られる知識>

  • 栄養と健康:栄養素、生活習慣病など
  • 衛生管理:食中毒、食品の保存方法など
  • 食文化と食習慣:行事食、食材の旬、盛り付けなど
  • 食マーケット:ミールソリューションなど
  • 食品学:食品表示など
  • 社会生活:暮らしと税金など

食生活アドバイザーの詳細を見る

ユーキャンに関する詳細情報や評判はこちら▶ユーキャンの評判は?受講者の口コミから分かるメリット・デメリットを徹底解説

オンライン食育栄養士資格


※引用:Smart資格公式HPより

WEBやSNSを通じ、食育・栄養についてアドバイスをすることを目的とした資格で、通信講座の中ではSNSの活用方法なども教えてくれます。

<得られる知識>

  • 栄養素について
  • 年齢に合わせた食事方法
  • 季節に合わせた料理スキル
  • SNSの活用方法
  • 個人サロンの開設方法

オンライン食育栄養士資格の詳細を見る

 

幼児食プランナー資格


※引用:ラーキャリ公式HPより

少しずつ食べられるものが増えてくる幼児食にフォーカスし、体作りやアレルギーの知識を習得すると共に、お子さんの年齢に合わせた料理方法を取得することができます。

<得られる知識>

  • 幼児食の基本
  • 食物アレルギーについて
  • 好き嫌いの克服方法
  • 脳と体を育てる方法
  • 体調不良のときや、イベント&お弁当などのシーン別幼児食

幼児食プランナー資格の詳細を見る

まとめ

最後に今回の記事のまとめです。

まとめ
  1. 管理栄養士資格は完全独学では取得できない
  2. 栄養士資格を持っていても管理栄養士試験の難易度は高い
  3. おすすめテキストを駆使してじっくり向き合えるなら独学もあり
  4. 管理栄養士に近い資格が増えている
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