登録販売者資格の難易度は?
試験の合格率や学習時間は?
登録販売者とは、医薬品販売の専門資格です。
2006年に改正され、2009年6月に施行された薬事法によって資格として誕生、毎年受験者数が増加傾向にあり、社会でのニーズも日増しに高まっています。
医師による処方箋が無くても購入できる一般用医薬品(第2類・第3類に限る)販売を行うことができることから、薬剤師が不在でも一般用医薬品の販売ができる為、薬局やドラッグストアからも一目置かれるようになってきました。
この記事では、登録販売者の受験について、合格への難易度は?学習時間はどれぐらい必要?通信講座がいいのか?独学でも学習できるのか?と様々なポイントから解説していきます。
どのように学習したらいいのかわからない。。。と迷っておられる方は、ぜひ参考にしてください。
登録販売者試験の難易度・合格率について
登録販売者試験の難易度を知るために、試験の合格率を調べてみました。
2021年度登録販売者試験の全国平均の合格率は49.3%(厚生労働省調べ)となっており、半数近い受験者が合格しています。
実際に合格の為の基準や学習時間はどれぐらい必要なのでしょうか。
まずは、以下5項について確認していきましょう。
①登録販売者試験の合格基準
②登録販売者試験の都道府県別の難易度
③登録販売者試験の出題範囲
④他資格との難易度の比較
⑤登録販売者の学習時間
①登録販売者試験の合格基準
登録販売者試験は、原則として合格基準点が「全体の70%以上の得点、且つ各試験項目ごとの出題数に対して35%以上(都道府県によっては40%以上)の正答」と決められています。
そのため、しっかりとした準備をしていれば、難易度は決して高くない試験と言えるでしょう。
登録販売者試験は5科目に分かれているので、まんべんなく知識を深め苦手科目を作らないように学習することが大切になってきます。
年1回しか試験がないことを考慮すると確実に一発合格を目指したいところです。
また、2015年より「実務経験が無くても受験可能」となった為、受験がしやすい資格となりました。
2015年の受験者数は5万人を超え、前年の3万人から大きく増加し、2021年の受験者数も6万人を超えており、人気の資格となっています。(厚生労働省調べ)
年々受験者数は多くなりましたが、上位何名までが合格で足切り、というルールではありません。
登録販売者試験に合格するために一番大切なのは、合格基準をクリアすることであり、他社との競争ではなく、自分がどれだけがんばって学習するかとの闘いになるでしょう。
②登録販売者試験の都道府県別の難易度
登録販売者試験は、都道府県別になっており、試験問題も異なります。
登録販売者資格試験の合格基準は原則70%以上となっていますが、年度・地域により合格難易度に大きな差が出ないよう、全体的に調整ができるように考えられているためです。
全部で120問となっておりますので、120問x70%=84問以上の正解が合格の条件となります。
例として、その年は少し問題を難しくしすぎて、84問以上正解した人が極端に少ない状況になった場合には、合格基準点を80問以上の正解にするなどの調整が行えるようになっています。
但し、過去の試験で正答率70%以外の合格ラインになったことは今のところないようです。
また、さらに注意しなければならない点として、各科目35%もしくは40%(都道府県により%は異なる)以上得点するという足切りの条件があることです。
このように難易度による格差がなくなるよう対策をしていますが、実際の都道府県別の合格率はどのようになっているのでしょう?
都道府県別合格率
試験年度 | 上位3都道府県 | 下位3都道府県 |
---|---|---|
2021年 | 第1位 山口県 68.8% 第2位 広島県 66.7% 第3位 岡山県 64.9% |
第47位 秋田県 32.5% 第47位 宮城県 32.5% 第45位 佐賀県 34.2% |
2020年 | 第1位 広島県 58.1% 第2位 愛知県 56.0% 第3位 山口県 54.0% |
第47位 埼玉県 30.1% 第47位 長野県 31.8% 第45位 山梨県 32.1% |
2019年 | 第1位 北海道 64.3% 第2位 宮城県 61.9% 第3位 青森県 61.0% |
第47位 埼玉県 23.3% 第47位 千葉県 24.8% 第45位 高知県 25.0% |
(厚生労働省調べ)
2021年試験の結果を見てみますと、1位山口県の合格率は68.8%ですが、ワーストの秋田県と宮城県の合格率は32.5%で、その差は34%という結果となっています。
問題の難易度だけが合格率の差に繋がるわけではありませんが、毎年、都道府県別での合格率は差が出るようです。
③登録販売者試験の出題範囲
登録販売者の試験問題については、各都道府県ごとに作成しているため地域により内容が異なりますが、出題範囲は厚生労働省によって規定されています。
出題範囲は下記5つの項目で、厚生労働省が定めている「試験問題の作成に関する手引き」の中から出題されます。
【第1章】医薬品に共通する特性と基本的な知識(医薬品の基礎知識、薬害の歴史など)
【第2章】人体の働きと医薬品(人体の構造や薬が効く仕組み、副作用など)
【第3章】主な医薬品とその作用(部位別の薬の作用や薬の種類など)
【第4章】薬事関連法規・制度(薬事法について、医薬品の取り扱いや販売業の許可など)
【第5章】医薬品の適正使用・安全対策(医薬品の安全対策や対応・適正使用の活動など)
登録販売者が扱える医薬品は一般用医薬品の中の第二類医薬品と第三類医薬品のみとなっていますが、お客様からの相談を受けることもあるため、知識としては医薬品全般に対する広い範囲での習得が求められます。
④他資格との難易度の比較
登録販売者と似た資格には、「薬剤師」や「調剤薬局事務」があります。
この2つの資格と比べて登録販売者の難易度はどれくらいなのでしょうか。
まず、調剤薬局事務に必要な資格「調剤事務管理士」の合格率は50%程度となっており、合格率は登録販売者と同じぐらいですが、難易度は登録販売者と比べて低く、学習に要する時間も3ヵ月程度となっています。
したがって、登録販売者の方が難易度は高いといえます。
そして、薬を扱う資格として最も知られている「薬剤師」は、合格率の平均は60%~80%と高めめなのですが、受験資格の条件が「6年制薬学部卒業」と厳しく、時間も費用もかかってしまいます。
社会人から資格を目指す人や、主婦など時間のない人のスキルアップのためなら、登録販売者の方が取得しやすい国家資格と言えるでしょう。
⑤登録販売者の学習時間
では、登録販売者の学習時間はどれくらい必要なのでしょう?
登録販売者試験に必要な学習時間は約400時間と言われています。
これは独学での試算であり、もちろん個人差もあります。
「400時間」ということは、わかりやすく計算すると、1日2時間の学習で、約6〜7ヵ月、1日3時間の学習であれば、約4〜5ヵ月となります。
「1日3時間も時間が取れない」「少しでも学習時間を少なくしたい」という方は、通信講座などを利用し、効率的な学習法を活用することをおすすめします。
通信講座では、効率化のための教材や学習法が揃っており、試験手引きの改訂の対応や、サポート体制も充実しているので、質問対応や各サポートを活用して、無駄な学習時間を減らすことが可能です。
登録販売者試験の合格を目指すには、自身の環境を把握し、1日の学習時間を考え、自身にあった学習法を見つけて、学習を進めていくことが重要となります。
登録販売者の独学のメリット・デメリット
登録販売者には「受験資格」がありません。
実務経験なしでも受験できることや、大学や専門学校で所定の学科を卒業するなどの条件も不要です。
独学で合格することもやり方次第では不可能ではありませんが、独学には向き不向きもあります。
医薬品・薬学について初めて学ぶ場合は、独学で学習して試験に臨むことはハードルが高いかもしれません。
そういう点では、自宅学習でも通信講座などのサービスを活用することは合格への近道と言えるでしょう。
ここでは、登録販売者の学習方にお悩みの方に向けて、「登録販売者の独学のメリットとデメリット」を検証していきます。
独学のメリット
独学は辛そう..なんてイメージを持つ方も多いと思いますが、自己流にできるという点では覚えやすい学習法でもあります。
- 費用が安い
- 自分に合った教材が選べる
- 自分のペースで学習ができる
登録販売者の独学の一番のメリットは費用が安いという点でしょう。
通信講座やスクールの受講料を考えると、独学の費用は、テキスト・問題集代ということになります。
テキストも書店に行けば、実際に自身で内容確認ができるので、自身の目的にあったものを選ぶことができます。
また、自身のペースで自己流に学習したい人にとっては、独学のメリットは大きく、スムーズに学習を進めることができるでしょう。
独学のデメリット
独学では、費用はかなり安く抑えることができますが、その分自分で調べたりする必要がでできます。
すなわち、合格に向けての手間と時間と作業量が多くなります。
- テキスト・情報・試験手引きの改訂など、全て自分で探さなければいけない
- 問題解決に手間と時間がかかる
- 不合格になってもかかった費用は戻らない
やはり独学のデメリットは、「すべて自分ひとりで進めていく」というところになります。
メリットとなる、テキスト選びも手間と時間が必要になりますし、迷った時の判断など、独学でぶつかる壁は多いでしょう。
学習スケジュールの構築や試験準備、わからない問題が出てきた時も質問先はなく、SNSなどを使い自身で調べることになります。
つまり、問題解決にひとつひとつ手間と時間がかかってしまいます。
その手間と時間によって知識が身に付くという人もいますが、確実に合格を目指すのであれば、通信講座などの利用がおすすめです。
登録販売者の通信講座のメリット・デメリット
通信講座には効率的に学習する為の様々なサポートがあり、安心して学習に取り組むことができます。
たくさんの通信講座がありますが、登録販売者試験に合格するためには、自身に合った学習法を見つけることが大切なポイントです。
ここでは、「登録販売者通信講座のメリットとデメリット」を検証していきますので、自身に合った学習法・通信講座を見つける参考にしてください。
通信講座のメリット
たくさんの通信講座があるので、各社さまざまなメリットがありますが、ここでは共通している代表的なメリットをあげてみました。
- 効率的な教材・カリキュラムが揃っている
- アドバイスや質問にも対応してもらえる
- サポート体制が充実している
通信講座では、学習目的に合わせた教材・カリキュラムを構築しており、効率的に学習することができます。
効率的な学習法で学習時間の短縮が可能になりますので、時間のない社会人や主婦なども学習しやすく大きなメリットとなっています。
質問対応や講師とのコミュニケーションの機会をつくっている通信講座も多くありますので、モチベーションの維持につなげることもできます。
また、多くの通信講座がサポート体制の充実に力を入れており、サポート内容は各通信講座によりますが、合格後の就職サポート、不合格後の返金保証など安心のサポート体制があります。
通信講座のデメリット
独学のメリットが通信講座のデメリットとなっています。
- 費用が高い
- 到着まで実物の教材等が見れない
登録販売者の通信講座のデメリットであげられるのは、費用が高いということです。
もちろん独学と比べれば費用は高くなりますが、通学講座や予備校に比べれば比較的安価な講座が多いです。
独学でも不合格となれば、テキスト代や試験費用は返ってきません。
再受験となれば、あらたなテキスト代など費用は嵩んでしまいます。
受講料の安い通信講座もありますが、費用も含め、自身にあった講座を選べば後悔のない結果に結びつくのではないでしょうか?
教材については、資料請求や口コミ情報を駆使し、念入りに調べて「思ってたのと違う!」ということにならないように注意しましょう。
登録販売者のおすすめの通信講座
ここでは、登録販売者のおすすめの通信講座を紹介していきます。
自身に合った学習法を見つける参考にしてください。
ユーキャン
引用元:ユーキャン公式サイト
講座名 | 登録販売者講座 |
---|---|
価格 | 49,000円〜 |
教材 | 初心者にもわかりやすいポイントをつかんだ教材 |
特徴 | ・大手通信講座の安心感 ・きめ細やかな添削指導 ・充実のサポート体制 |
教育訓練給付制度 | 対象講座あり |
ユーキャンは通信講座業界では最大手の1つであり、知名度・実績が高いだけでなく、講座内容においても高い評価を受けています。
ユーキャンの通信講座は約130の講座が用意されており、年間約60万人が講座を利用しています。長年の通信講座に関する実績により豊富なノウハウが蓄積されていることから、ユーキャンに対する信頼は高いと言えるでしょう。
講座の料金はやや高めですが、それ相応の質の高いサービスを受けることが期待できます。
ユーキャンの登録販売者講座は、デジタルテキスト付きとデジタルテキスト無しの2種類があります。
デジタルテキスト付きコースの場合、メインテキストとともに「重要ポイント&チェック」など計4種類のテキストが全てデジタル形式で収録されているデジタルテキストがついてきます。
その分費用は3,000円程度プラスされてしまいますが、デジタルテキストをスマートフォンやタブレットに入れておくことによりいつでもどこでも学習できます。
隙間時間も活用できるので、デジタルテキスト付きのコースを選ぶことをおすすめします!
また、添削指導を7回実施することや個人に合った学習スケジュールを作成するなど、生徒に寄り添った学習サポートが充実していることが特徴です。
ここからは、ユーキャンの通信講座の最大の特徴である、充実のサポート内容を紹介していきます。
7回の添削指導
添削指導は自宅学習となる通信講座の中でも評価の高いサポート機能です。
ユーキャンでは、添削課題6回、模擬試験1回、計7回の添削指導が行なわれます。
提出した課題回答についてはコンピュータで分析し、解答とともに詳しい解説も添えて返却されます。
また、先生による添削指導では、自分では気づけない弱点についてアドバイスをもらえたり、得点を上げる方法・考え方について詳しく知ることができたり、時には温かい励ましの言葉もいただけます。
自分専用のスケジュール設定
受講者の受講開始時期に合わせた自分専用の学習スケジュールが作成されるので、初学者にも安心です。
学習がスケジュールから遅れてしまった場合には、再度スケジュールを作り直してくれます。
また、ユーキャンの標準学習期間は8ヶ月となっていますが、最大14ヶ月まで全てのサービスの利用が可能となっています。
質問にも対応
通信講座において、質問が可能かどうかは重要なポイントです。
ユーキャンの登録販売者講座のでは、メールや郵送で質問を受け付けています。
教育訓練給付制度対象講座
ユーキャンの登録販売者講座は、一般教育訓練給付制度の対象講座です。
「現在就業中の方、及び、仕事を辞めて1年以内の方」「添削課題を期限までに提出し、基準点を満たした方」などの条件を満たせば、学費の20%が支給されます。
このようにユーキャンの登録販売者講座は、サポート体制が非常に充実しています。
初めてこの分野の事を学ぶ人や社会人として働きながら学習をすすめる人など、寄り添ったサポートが必要な方に特におすすめできる講座です。
ユーキャンを実際に使った人の口コミ(一部抜粋)
メインのテキストでは、最初にこのレッスンで学ぶこと・目的が書いてあったので、ポイントをつかみやすかったです。医薬品とその効能についてもわかりやすくまとめてありました。
「重要ポイント&チェック」では、本番の試験に同じ問題が出て、非常に役立ちました。私は全くの初学者でしたが、ユーキャンのおかげで合格できました。引用元:ユーキャン学びーズより
先生の言葉に勇気づけられ合格することがきました!試験直前の模擬試験が合格ラインに全く達しておらず、諦めかけていました。そんな時に先生から「努力は裏切らないから頑張れ!」というメッセージを頂きました。その言葉に勇気づけられ最後まで学習を続けた結果、合格することができました!
引用元:ユーキャン学びーズより
この試験は「暗記試験」です。覚えては忘れ、覚えては忘れ…の繰り返しです。ほんと、イヤになります。でも、それにめげずに耐えられるかどうかが試される試験だな、と感じました。この試験は、ユーキャンのテキストを何度も何度も繰り返し読み込めば、必ず合格できます、と、ここで断言しておきます。
引用元:ユーキャン学びーズより
テキストのわかりやすさ、講師からのサポートなど、ユーキャンの講座を総合的に評価する投稿が多く見られました。
バランスよく合格に必要な内容が揃っている講座ですので、おすすめすることができます。
ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)
講座名 | 登録販売者合格講座 |
---|---|
価格 | 37,700円〜 |
教材 | 要点をまとめたオリジナル教材 |
特徴 | ・ポイントのわかりやすい教材 ・eラーニングでスキマ時間学習 ・回数無制限の質問サービス |
教育訓練給付制度 | 対象講座あり |
「ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)」はヒューマンアカデミーの通信講座事業として展開しているサービスで、ヒューマンアカデミー自体は通信講座以外にも様々な教育サービスを幅広く展開しています。
ヒューマンアカデミーは通信講座の他に、資格に関する通学講座、ビジネススクール、オンライン英会話など様々な教育サービスを展開しています。
1985年の開講から、142万人以上の修了生・卒業生を輩出しており、資格・検定試験の合格者は20万人以上となっています。
さらには、専門的学習サービスに対する国際規格認証を取得しており、様々な教育サービスで高い評価と信頼を受けており、登録販売者講座では、そのノウハウを活かした、オリジナルテキストやサポート体制が特徴となっています。
ここからは、ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)の登録販売者合格講座の特徴である教材・カリキュラムについて紹介していきます。
ポイントのわかりやすい教材
ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)のオリジナルテキストは、日本薬業研修センターが監修しています。
その内容は、専門用語が目立つようにわかりやすく工夫されており、重要語句や数字が赤字で表記されていたりと、どのポイントを抑えるべきか・覚えるべきかがわかりやすくなっています。
また、イラストや図解を多様し、視覚的にも理解できるようになっており、初学者にもわかりやすいテキストと評判です。
2種類の講座を開催
ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)の登録販売者講座は、登録販売者合格講座と登録販売者合格総合講座の2種類があります。
2つの講座の違いとして、登録販売者合格総合講座には「18ヶ月のeラーニング視聴期間」「マルチデバイス対応」「講義解説動画」「過去問題」「進捗管理」といったサービスがプラスされます。
2つの講座の差額は約7,000円となっており、自身の環境や状況を考慮して選ぶとよいでしょう。
eラーニングでスキマ時間学習
登録販売者合格総合講座で利用できる「eラーニング」はスマホやタブレット、PCで映像講義が閲覧できるサービスです。
映像講義は約10分程度の短い講義となっており、移動中などのスキマ時間にも学習可能なため、時間のない社会人や主婦、学生などにはとても便利なサービスです。
回数無制限の質問サービス
上記でも書いていますが、サポート期間内は質問サービスを回数無制限で利用することができます。
教材に付いている質問表かメール、eラーニング上で質問することができます。
回答に時間を要することもあるようですが、疑問を放置せず、常に質問できるのは大きなメリットです。
追加料金の心配もないので、良心的なサービスとなっています。
総合的に見て質が高い講座内容ですが、講座の値段も相場相応となっており、費用と内容のバランスが取れた講座をお探しの方に特におすすめです。
『ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)』を実際に使った人の口コミ(一部抜粋)
テキストは全体的にわかりやすく、その中でも、持ち運びに便利な「受験対策 重要ワード集」はとても役に立ちました。 テストの際に頂く先生からのメッセージに励まされるなど、サポート体制もしっかりしています。無事に資格を取得することができ、ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)を受講して本当に良かったです。引用元:ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)「レビュー」より
独学でどう学習すればよいのかわからず、いろいろ調べた結果、ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)の通信講座を受講しました。転職を目標として、今の仕事と並行しながら学習を少しずつ進めています。動画1つ当たり数分間で視聴できるので、テキストを持ち歩けなくても動画だけちょっと学習したりできる為助かっています。
引用元:ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)「レビュー」より
自宅学習に不安がありましたが、教材全てとても分かりやすくまとめていて、フルに活用させて頂いています。資格取得まで無事に行きたいと思います!
引用元:ヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)「レビュー」より
自宅学習でもスムーズに進められるわかりやすい教材と便利なサービスがヒューマンアカデミー通信講座(旧:たのまな)の特徴だと言えるでしょう。
また、20代から50代まで、非常に多岐にわたる年齢層の方が受講し見事合格を達成している実績を輩出しています。
スタディング
引用元:スタディング公式サイト
講座名 | 登録販売者講座 |
---|---|
価格 | 24,800円 |
教材 | デジタルテキスト/映像講座 |
特徴 | ・スマホで全ての学習ができる ・便利な学習フロー機能 ・価格がとにかく安い |
教育訓練給付制度 | 対象講座なし |
スタディングは、いつでも学習ができる、わかりやすい動画、安価に受講できるをキーワードにスマホを活用したオンライン講座として2008年から展開しています。
全30講座のラインナップによりキャリアアップを目指す方に人気の講座を取り揃えています。
スタディングの登録販売者講座の最大の特徴は、知識のインプット学習から、問題演習でのアウトプット学習まで、スマホ上で全てできるという点にあります。
スマホだけでも机の上での学習と変わらぬクオリティで進められるように、様々な工夫が教材に施されており、スキマ時間活用での学習においてスタディングの右に出る講座はないといえます。
スマホで全ての学習ができる
デジタルテキストや映像講義では、スマホで閲覧しても見やすくわかりやすいように、カラーイラストや図表が挿入され工夫されています。
「スマート問題集」「予想問題集」を使い、アウトプットもスマホで学習できます。
デジタルテキストや映像講義でインプット学習した後に、問題集でアウトプット学習をすることで、知識の定着を望めます。
便利な学習フロー機能
スタディングの学習フロー機能は、受講生の学習スケジュールを示してくれる機能です。
通信講座での学習では、自身のスケジュール管理が難しいと言われています。
そんな受講生には心強いサービスとなっており、学習スケジュールから学習する項目の順番、インプット学習の次にアウトプットするべき問題まで、支持してくれるので、効率よく学習を進めることができます。
価格がとにかく安い
スタディングの通信講座は価格が安いことで知られています。
登録販売者講座も24,800円と、相場価格(50,000円)の約半額の価格で、今回紹介する講座の中でも一番の安さです。
しかし価格に反映されているのか、余分なものは排除した講座形態とも考えられ、書籍テキストがなかったり、質問対応がなかったり、人によってはデメリットともいえる特徴もあります。
とにかく安さを求める方も、講座内容をよく考慮して選ぶことをおすすめします。
スタディングの登録販売者講座は、スキマ時間の学習が必要な忙しくまとまった学習時間を確保できない方、効率的に学習したい方などには、特におすすめできる講座です。
登録販売者の今後は?2分の1ルールの廃止と将来性
薬の販売は、登録販売者・薬剤師が店舗にいる時に販売可能となっています。
つまり、店舗に販売商品として薬があったとしても、薬剤師・登録販売者がいないと店舗としては販売することができません。
そして、従来、医薬品を販売するには厚生労働省が定める省令として、通称「2分の1ルール」(正式名称:「薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令」)というものがあり、医薬品を販売する店舗に課せられていたルールがありました。
内容は「営業時間の半分以上の時間、薬剤師・登録販売者を配置する必要がある」という内容でした。
しかし2021年8月に、この「2分の1ルール」に関する改正省令が施行され廃止に。
これにより「営業時間の半分以上の時間、薬剤師または登録販売者を配置する必要がある」という制限が無くなり、大幅な規制緩和となりました。
登録販売者の将来性はあるのか
上記のように大幅な規制緩和を背景に、登録販売者の将来性について、以下の視点で見ていきたいと思います。
- ・医薬品の販売店の広がり
- ・セルフメディケーション
- ・地域包括ケアシステム
医薬品の販売店の広がり
前項の通り「2分の1ルール」の廃止による大幅な規制緩和を背景に、業界問わず医薬品を扱う店舗は今後ますます増えていくと考えられます。既にその兆候は見受けられますが、ドラッグストアだけでなく、スーパー・コンビニ等の業界も医薬品の販売を積極的にはじめています。
しかしながら、医薬品販売の大前提である「薬の販売をする時は、薬剤師・登録販売者がいる必要がある」ことには変わりませんので、医薬品を扱う店舗が増えれば増えるほど、登録販売者のニーズはさらに増大していくでしょう。
セルフメディケーション
少子高齢化が進み、医療費をはじめとする社会保障の費用は増え続け、国の財政を圧迫しています。
この現状を受け、注目されているのが「セルフメディケーション」の推進です。
このセルフメディケーションとは「自ら健康について責任をもち、症状が軽い段階で一般用医薬品を利用して自分で事前に対処すること」を意味します。
例えば、風邪をひいた時は症状が軽いうちにドラッグストアで風邪薬を買って対応したり、軽いケガであれば絆創膏を貼って治したりと、普段から自分自身で事前に対応することを心掛けてもらうことを国全体で取り組もうというものです。
しかし、医薬品の種類は多岐にわたるため、時にはどの薬を選べばよいか迷ってしまうこともあります。
そんな時に登録販売者がいれば、いつでも薬の効能・副作用について質問やアドバイスを受けられ、自らの意思にそって選択することもできる為、セルフメディケーションの推進へと繋がることが期待できます。
お客様のセルフメディケーションをサポートするという立場からも登録販売者のニーズも高まるでしょう。
地域包括ケアシステム
「地域包括ケアシステム」とは、高齢者が要支援・要介護状態になった場合に、住み慣れた場所での生活を続けられるように、住まい・医療・介護を一体的に提供する仕組みのことです。
これからますます進む高齢化社会の中で、医療・介護に関する需要の高まりを見越し、厚生労働省が中心となって進められているそうです。
そういった中で、地域包括ケアシステムを確立・推進していくには、医薬品に関して高い専門性と知識を保有している登録販売者の存在が必要になってきます。
地域包括ケアシステムの推進をバックアップしていく存在としての登録販売者のニーズは今後さらに高まり続けると考えられます。
登録販売者の資格取得がおすすめな人
登録販売者は現在学生・主婦の方だけでなく、違う業種・業界に就職している方が取得するケースも多くなってきました。こちらでは、登録販売者資格がおすすめな業種・業界の方をご紹介していきます。
- ・健康に関する専門資格をお持ちの人
- ・医薬品の取扱店舗にお勤めの人
- ・介護関連にお勤めの人
- ・美容関連にお勤めの人
健康に関する資格をお持ちの人
マッサージ指圧師や柔道整復師など、健康に関する資格を持っている人が、登録販売者資格をさらに取得することで、サービスの幅を拡げることができます。
施術にプラスして個人の体の状態に応じた漢方薬・湿布薬などののアドバイスから販売までが行えます。
施術を受ける人にとっても、治療だけでなく薬に関するアドバイスももらえると、相談もしやすいですし、他の同業者に比べて大きな差別化戦略となります。
医薬品の取扱店舗にお勤めの人
現在医薬品の取り扱い店舗に勤めている人は、是非、登録販売者の資格取得を目指すことをおすすめします。
省令改正により登録販売者がいれば、どの店舗でも医薬品の販売が可能となりました。
店舗運営側としては、登録販売者資格を取得し常駐してもらうことにより、店舗としては取扱商品の幅を広げることができます。
そういう背景の中で、資格を取得することにより、資格手当としてオンされるケースもあるため、給与や待遇面の向上も大いに期待できます。
介護関連にお勤めの人
登録販売者は介護業界でもニーズが高まっています。
介護が必要な高齢者の方々は、生活支援に加え、薬やサプリメントを摂取し栄養バランス補給をしている場合が多いです。
登録販売者の資格を持っていると、副作用のチェックや飲み合わせの確認などについての知識もある為、現場で迅速に行うことができます。
是非、介護関連業界の方にも登録販売者の資格取得に挑戦されることをおすすめします。
美容関連にお勤めの人
エステティシャンや化粧品売り場勤務の人など、美容業界の方にも登録販売者資格はおすすめです。
施術の際や化粧品の商品説明に医薬品的なアドバイスを加えることにより深みと幅を持たせることができ、お客様からの信頼を得ることに役立つでしょう。
薬剤師との違い
ここでは登録販売者と薬剤師の違いについてみていきましょう。
登録販売者とは、医薬品の販売に関する専門資格です。
薬剤師は、薬の調剤(処方箋の内容を確認し、指示された薬剤を調整、正しい使用法の指導までを請け負う)から販売まで幅広く携わる医薬品の専門資格です。
販売できる医薬品にも違いがあり、登録販売者は一般用医薬品の「第2類医薬品」と「第3類医薬品」に限られており、薬剤師は、「第1類医薬品」を含むすべての一般用医薬品の販売が可能です。
また、薬剤師になるには薬学部の6年制課程を卒業する必要がありますが、登録販売者には受験資格は設けられていません。
登録販売者と薬剤師の違い
登録販売者 | 薬剤師 | |
---|---|---|
受験資格 | なし | 薬学部(6年制)の卒業 |
主な業務 | 医薬品の販売 | 医薬品の調剤 医薬品の販売 |
販売できる 一般用医薬品 |
第2類医薬品 第3類医薬品 |
第1類医薬品 第2類医薬品 第3類医薬品 |
資格の難易度からも、登録販売者と薬剤師の違いは大きいのですが、医薬品の販売において、実務上の仕事内容は大きな違いはないようです。
一般用医薬品の中で、第1類医薬品の割合は1割程度で、つまり9割の医薬品を登録販売者も扱えるということになります。
登録販売者制度ができたことから、販売店での雇用は登録販売者のみ、という店舗も増えています。
薬剤師は高給ですから、登録販売者はコスト面からも雇用側から重宝されているようです。
ダブルライセンスがおすすめな資格
登録販売者資格はさまざまな業界からニーズがありますが、取得難易度はそれほど高くない為、将来的には競合する人材過多になる可能性も十分考えられます。
そのような場合に備え、登録販売者の資格に加え取得しておくと、今後の人材価値としての向上や就職や転職に役立つ資格をご紹介します。
医療事務
医薬品の知識が活かせる資格でオススメなのが「医療事務」です。
医薬品には大きく2分類あり、医師の診断のもと、医師が処方箋(しょほうせん)を出して、薬剤師が調剤して出す医療用医薬品と、病気の初期や軽症の段階で店舗等で直接購入することができる一般用医薬品があります。
登録販売者は一般用医薬品に関する専門知識を取得できるものの、病院でしか処方されない医療用医薬品については学びません。
医療事務では、登録販売者資格だけでは扱えない医療用医薬品の知識を得ることができるため、医療機関への就職や転職も可能になります。
薬剤師
薬剤師の仕事内容については、上記で記載していますが、「登録販売者と薬剤師の違い」にあるように、薬剤師の受験資格には、薬学部(6年制)の卒業という高いハードルが立ちはだかります。
しかし、登録販売者の資格の取得により、医薬品への知識の向上や、調剤への興味を持った人にはおすすめです。
難易度は高いですが、人材不足とも言われる薬剤師の資格を取得できれば、就職や収入アップも期待できそうです。
登録販売者の試験手引きの改訂に注意!
受験する年に改定がなされるのか・どんな改定があるのか、こればかりは誰にもわかりません。
しかし、もしも受験する年に改定があった場合は、まず厚生労働省のHPで改定履歴入りの手引きを確認しましょう。
独学では、テキストが最新版であるかなど、注意が必要となりますが、通信講座の場合は、改定内容や改定に対応した資料等を郵送してくれたりと、改定に応じたサポート対応が期待できます。
通信講座は高価格である分、このようなサポートや質問サポートも付いているので、改定があっても安心して学習に集中できるメリットがあります。
改定があるかどうかわからない中でも、学習を進めたい場合は、比較的変更が少ない以下の項目から学習することをおすすめします。
- ・薬害(1章)
- ・人体の仕組み(2章)
- ・主な医薬品・作用(3章)
まとめ
登録販売者の受験について、通信講座がいいのか?独学でも学習できるのか?合格への難易度は?学習時間はどれぐらい必要?と様々なポイントから解説してきました。
年1回の試験であること、試験手引きの改訂があること等を鑑みると、費用は高くなりますが、サポートがあり、安心して取り組める通信講座がいいと言えるでしょう。
これからも需要の高まりが期待できる登録販売者資格の取得に向けて、サポートが充実している通信講座をおすすめします。
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