独学で行政書士試験合格を目指すことは可能か?
独学するのにおすすめのテキストは何か?
難関といわれる「行政書士」ですが、独学で試験合格を目指すことは可能でしょうか。
独学で合格することができれば、費用もテキスト代くらいで助かりますが、実際には独学のみで合格するのは厳しいという意見が多いようです。
今回は、行政書士の独学におすすめなテキストの紹介や、効率的な勉強法など、合格のためのおすすめの情報を紹介していきます!
効率的に行政書士合格を目指す
初心者におすすめ通信講座
行政書士とはそもそもどんな試験?
行政書士の仕事は、官公署(役所や警察署など)に提出する書類作成などが主な仕事です。
行政書士の試験は出題範囲が広いため、勉強もかなりの量、範囲をカバーしなければなりません。
試験合格のためには、試験時間や年何回試験があるのか?試験の概要、特徴を把握することも重要となります。
行政書士の試験は年1回以上とされています。
毎年11月第2日曜日に開催されているので、令和4年度の試験日程は令和4年11月13日の日曜日と予想されます。
行政書士の試験科目と出題範囲、配点
行政書士試験には、どのような科目があるのでしょう?
試験科目、出題範囲、出題数、配点を表にまとめてみました。
試験科目 | 出題範囲 | 出題数 | 配点 |
---|---|---|---|
法令科目 | ・基礎法学 ・憲法 ・行政法 ・民法 ・商法 |
46題 | 244点 |
一般知識 | ・政治 ・経済 ・社会 ・情報通信 ・個人情報保護 ・文章理解 |
14題 | 56点 |
合計 | 60題 | 300点 |
参照:一般財団法人行政書士試験研究センター(2022年3月11日現在)
行政書士の試験科目は、法令科目と一般知識の2分野となっています。
法令科目は、基礎法学・憲法・行政法・民法・商法から46題が出題され、一般知識は、政治・経済・社会・情報通信・個人情報保護・文章理解から14題と、幅広い範囲から出題されます。
出題数や配点からもわかるように法令科目が全体の約8割を占めています。
試験時間は合計で3時間となっているので、時間配分も重要なポイントとなります。
行政書士試験の出題形式
行政書士試験の出題形式は、「5肢択一式」「多肢択一式」「記述式」の3形式になります。
・5肢択一式
5つの選択肢の中から1つの正解を選ぶ。
・多肢択一式
20個の選択肢の中から4つの正解を選ぶ
・記述式
40字程度で解答を記述する
(参照:一般財団法人行政書士試験研究センター)
選択式問題以外に、自身の考えを言葉にして回答する記述式問題も出題されます。
出題形式の出題数と配点は以下のようになっています。
試験科目 | 出題形式 | 出題数 | 満点 |
---|---|---|---|
法令科目 | 5肢択一式 | 40題 | 160点 |
多肢択一式 | 3題 | 24点 | |
記述式 | 3題 | 60点 | |
一般知識 | 5肢択一式 | 14題 | 56点 |
多肢択一式 | |||
合計 | 60題 | 300点 |
参照:一般財団法人行政書士試験研究センター(2022年3月11日現在)
問題別の配点は、5肢択一式が1題/4点、多肢択一式が1題/8点(1つ/2点)、記述式が1題/20点となっており、得点の高い記述式の問題を攻略するのも合格のための重要なポイントです。
行政書士試験の合格点と合格率
行政書士試験の合格基準は、競争試験ではなく絶対評価制で、合格基準点をクリアすることで合格となります。
合格基準点
①法令科目で122点以上(244点満点)
②一般知識で24点以上(56点満点)
③合計で180点以上(300点満点)
参照:一般財団法人行政書士試験研究センター(2022年3月11日現在)
①法令科目と②一般知識でそれぞれの基準点をクリアして、合計で180点以上(6割)が必要となります。
法令科目が約8割となりますが、一般知識の合格基準点も必要となるので、法令科目で180点をとったとしても一般知識が24点以下では合格できないので、注意してください。
行政書士試験には、「補正措置」という制度があります。
試験の平均点が高すぎたり、低すぎたりした場合に、合格基準点を変更する制度です。
「試験の難易度が高かった」と判断された場合に特別に実施されるため、この制度は試験後に決められます。
そのため試験勉強時に影響することはありませんし、2014年度の実施以外には前例はないようです。
では、行政書士試験の合格率はどのようになっているのでしょう?
過去10年間の受験者数と合格者数、合格率を表にまとめました。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和3年度 |
47,870人 |
5,353人 |
11.18% |
令和2年度 |
41,681人 |
4,470人 |
10.72% |
令和元年 |
39,821人 |
4,571人 |
11.48% |
平成30年度 |
39,105人 |
4,968人 |
12.70% |
平成29年度 |
40,449人 |
6,360人 |
15.72% |
平成28年度 |
41,053人 |
4,084人 |
9.95% |
平成27年度 |
44,366人 |
5,820人 |
13.12% |
平成26年度 |
48,869人 |
4,043人 |
8.27% |
平成25年度 |
55,436人 |
5,597人 |
10.10% |
平成24年度 |
59,948人 |
5,508人 |
5,508人 |
行政書士試験の合格率は、過去10年間の平均で約11.24%となっています。
行政書士試験は、受験資格などがなく誰でも受験できるため、受験者数が多く、高倍率の難関資格です。
行政書士は独立開業がしやすいともいわれており、合格者の半数は40歳以上の社会人なのだそうです。
初心者や、独学で行政書士試験に合格する確率も厳しいものとなるでしょう。
行政書士試験に合格するためには、合格基準点をポイントに、効率的な勉強法をみつけることが重要となります。
行政書士は独学で十分合格は可能か?
ここまで行政書士試験について紹介してきたように、出題範囲が広く、合格率の低い行政書士試験に独学で合格することは、かなり厳しく難易度が高いといえます(→詳しくは「行政書士の勉強時間の目安は?」)
しかし法的知識をすでに持っている方などは、独学でも十分に合格を目指せます。
低い合格率も、誰でも受験できる行政書士試験ならではの数値かもしれません。
初心者や未経験者の受験確率が多いとも考えられます。
不合格でも諦めず勉強を続ければ、合格も近づくでしょう。
「初心者でも独学で効率的に合格を目指したい!」という方は、行政書士の通信講座を利用した勉強法がおすすめです。
行政書士の通信講座では、合格のためのポイントを絞り込んだ教材や効率的な勉強法、サポート体制も心強く、独学で陥りやすい勉強スケジュールの管理不足なども解消できます。
「フォーサイト」の行政書士通信講座は、全国平均合格率の3.4倍の合格率38%を誇っています。(フォーサイト受講者アンケートによる)
「合格点主義」の講座内容が初心者にもおすすめの通信講座です。
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独学が向いている人の特徴
独学で行政書士試験に合格するのは簡単なことではありません。
行政書士を独学で勉強することに向いている人の特徴をあげてみましょう。
行政書士を独学で勉強することに向いている人の特徴
・法的知識が既にある人
・自己管理のできる人
・継続力のある人
・法的知識が既にある人
広い出題範囲の行政書士の試験ですが、法学部出身や弁護士や司法書士、公務員の試験の勉強をした人など、法的知識がある人は独学でも十分に合格を目指せるでしょう。
弊社が行なった行政書士試験の合格者アンケートによると、合格者の多くが学習経験者であり、行政書士の試験科目と重なる科目の多い、公務員試験や司法書士試験、宅建士の受験経験/受験勉強経験者でした(→詳しくは「行政書士試験の勉強開始までの学習経験」)。
・自己管理のできる人
独学には自己管理ができることが重要なポイントとなります。
勉強スケジュールを自分で立ててこなしていかなければならないので、時間調整など自己管理能力が必要となります。
スケジュールを予定通りこなしたり、効率的な勉強法を組み立てたりすることが好きなタイプの人は独学に向いています。
・継続力のある人
広い出題範囲の行政書士の試験ですから、毎日の勉強をコツコツと継続することが大切です。
継続力のある人は行政書士の独学に向いています。
行政書士試験の独学の勉強法としては、行政書士の広い出題範囲を試験日から逆算し、勉強スケジュールを組み、継続してコツコツと進めていくことになります。
家事や仕事の合間での勉強時間確保や、効率的な勉強法をみつけることも重要なポイントです。
計画的で効率の良いスケジュール・勉強法を組み立てて、独学での行政書士試験合格を目指しましょう。
行政書士試験の独学に初心者おすすめのテキスト
行政書士試験の独学において、大切な教材となるのが行政書士の基本テキストです。
ここでは、行政書士受験者を対象とした弊社の独自アンケート結果を参考に、行政書士試験の独学の初心者におすすめの基本テキスト(問題集や過去問は含みません)を紹介していきます。
行政書士試験のテキストを選ぶ基準としたポイント
アンケートの結果、行政書士試験のテキストを選ぶ基準としたポイントの上位は、範囲が網羅されていること、テキストがカラーで見やすいこと、文章がわかりやすいことを重要視している人が多いことがわかりました。
行政書士試験のテキストを選ぶ基準
①範囲が網羅されている
②カラーで見やすい
③文章がわかりやすい
①範囲が網羅されている
広い出題範囲を網羅しているテキストが1番の基準でした。
行政書士試験では、基本的な概念を押さえ、その派生した考え方を理解することが重要となります。
広い範囲を暗記することは難しいですし、出題範囲が網羅されていて、暗記すべきところ、理解を深めるべきところなど、要点がはっきりと明記されている整理されたわかりやすいテキストが必要です。
②カラーで見やすい
行政書士に限らず資格試験のテキストにおいて、フルカラーで見やすいテキストはとても人気があります。
フルカラーのテキストでは、イラストや図解も取り入れられていることが多く、視覚的にも理解が進むので好まれています。
①でもあるように、要点がはっきりと明記されている整理されたわかりやすいテキストは、初心者でもわかりやすいように、カラーページやイラスト、図解が駆使されています。
③文章がわかりやすい
独学で勉強を進める上で、テキストの文章のわかりやすさは大切なポイントとなります。
特に初心者にとっては、難しい言葉ばかりでは理解に時間がかかってしまいます。
イラストや図解で視覚的に理解した上で、わかりやすい文章の解説でより理解を深めることができます。
やはり行政書士の試験に初心者が独学で合格するためには、基本を徹底的に抑え、重要事項を明確にし、理解を深める勉強が必要です。
出題傾向も網羅した最新のテキストは合格のための重要なポイントとなります。
古いテキストを譲ってもらったり、安く購入しても大きく違いはないかもしれませんが、法改正など最新の情報収集は自分でしなくてはいけなくなるので、特に初心者の方には最新版のテキストで勉強することをおすすめします。
2022年度版 合格革命 行政書士 基本テキスト
行政書士受験者対象の独自アンケートによる「使用して良かったテキスト」で1位となったのが「合格革命行政書士基本テキスト」です。
「合格革命行政書士シリーズ」の核となる”基本テキスト”は、フルカラーで読みやすく、この1冊で合格のための十分な知識量が詰め込まれています。
条文も掲載されているので、六法不要で条文知識を身につけることができます。
「インデックスシール」付きで、重要項目などに貼り付け、自分だけの基本テキストにカスタマイズできます。
合格に必要な判例を網羅しており、重要点は赤文字になっているので、赤シートも使用可能です。
「過去問チェック」「よくある質問」「受験テクニック」「記述対策」など側注も充実しており、本文の理解がしやすくなり、独学でもスムーズに勉強が進められるようになっています。
講師がキャラクターとして登場するなど、講義感覚で勉強できるように工夫もされています。
「合格革命行政書士基本テキスト」をおすすめする口コミを紹介します。
カラーで図解が豊富なだけでなく、全体的に内容が網羅されています。実際にこのテキストで合格できましたが、
こちらの1冊だけでなく、やはり数多くの判例を理解する必要もあります。とくに、憲法・民法・行政法の分野は条文や判例知識が問われます。
合格革命 行政書士 基本テキストを中心に条文や判例を補うと良いでしょう。
合格革命基本テキストのおすすめ理由
「合格革命行政書士基本テキスト」のおすすめポイント
・イラストが多く初心者にもわかりやすい
・必要な知識が網羅されているので基本書におすすめ
・テーマごとの確認テストで覚えやすい
十分な知識量と、読みやすさ・わかりやすさが、独学・初心者にも「行政書士の基本書」としておすすめのテキストです。
うかる!行政書士 総合テキスト 2022年度版(伊藤塾)
行政書士受験者対象の独自アンケートによる「使用して良かったテキスト」で2位が「うかる!行政書士 総合テキスト」です。
「うかる!行政書士 総合テキスト」は、受験指導に定評のある伊藤塾が合格のため必要な知識を凝縮させたテキストです。
初心者が苦労する専門用語などの確認もでき、行政書士試験の全体像を把握することができます。
フルカラーで読みやすく、ラインマーカー、赤シートも使用可能です。
図解や表で視覚的にもアプローチされており、側注には「ポイント」「語句解説」「要チェック!過去問題」「参考データ」が収録され、初心者にもわかりやすい内容となっています。
「最低2回は通読してください」と書かれているように、通して読むことで、行政書士試験範囲への理解を進めることができます。
法令科目、一般知識ともに具体的にわかりやすい解説で、範囲の広い行政書士試験の混乱を防ぎます。
また、勉強法や学習の進め方も紹介されているので、独学の人にはおすすめのテキストです。
また、現役行政書士の業務紹介も掲載されており、独学のモチベーションアップとなりそうですね。
「うかる!行政書士 総合テキスト」をおすすめする口コミを紹介します。
うかる!行政書士総合テキストのおすすめ理由
「うかる!行政書士総合テキスト」のおすすめポイント
・フルカラーで読みやすい
・イラストが多く初心者にもわかりやすい
・要点がまとまっている
・分冊できて持ち運びに便利
アンケートでは、見やすさ、読みやすさをおすすめポイントとしてあげる人が多かったです。
初心者にも理解しやすい図解も多く、独学・初心者にもおすすめのテキストです。
みんなが欲しかった!行政書士の教科書 2022年度(TAC)
行政書士受験者対象の独自アンケートによる「使用して良かったテキスト」で3位が「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」です。
「資格の学校TAC」のTAC出版発刊の「みんなが欲しかった! 行政書士シリーズ」の基本書で、このシリーズは行政書士の定番テキストシリーズといわれています。
初心者にもわかりやすく、優先順位のつけ方など、広い範囲の行政書士試験に対応する内容となっています。
合格のための基本項目や重要ポイントを強調させ、メリハリのある学習構成が人気です。
「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」は、「うかる!行政書士 総合テキスト」をおすすめする口コミを紹介します。
カラー図解で、文章も平易で理解しやすいです。
みんなが欲しかった!行政書士の教科書のおすすめ理由
「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」のおすすめポイント
・フルカラーで読みやすい
・詳しい解説があるので初心者にもわかりやすい
・まとめ方が上手く独学に向いている
・分冊できて持ち運びに便利
フルカラーで見やすく、わかりやすいのはもちろんのこと、詳しい解説があり理解しやすい点が好評でした。
要点の表記もされており、効率よく勉強できる独学・初心者向きのテキストです。
2022年版 出る順 行政書士シリーズ(LEC)
「出る順 行政書士シリーズ」は、資格取得の通信講座「LEC東京リーガルマインド」のLEC出版が発刊しているテキストです。
合格のために必要な「重要論点」を250項目にまとめたコンパクトなテキストです。
混乱しやすい広い出題範囲も、ワンポイントアドバイスや論点の重要度の表記など、整理されていてわかりやすい内容となっています。
「出る順 行政書士シリーズ」をおすすめする口コミを紹介します。
スッキリわかる行政書士2022年度(TAC)
「みんなが欲しかった! 行政書士シリーズ」と同じく「資格の学校TAC」のTAC出版発刊の「スッキリわかる行政書士」は、初心者が合格を目指すために、行政書士試験で出題される論点を、絞り込んだ内容のテキストです。
重要度を表記し、メリハリがあり効率的に学習できます。
無駄を省いたシンプルな合格のためのテキストとなっています。
「スッキリわかる行政書士」をおすすめする口コミを紹介します。
とにかくテキストをサラッと読み切ることができるのでこれから独学する人におすすめです。
行政書士の独学合格を目指す効率的な勉強法
出題範囲が広く、難易度の高い行政書士試験を独学で合格を目指すには、自身の継続力や努力だけではなく、自分に合った、効率的な勉強法を見つけることが大切です。
ここでは、具体的にどのような勉強法が効率的か、紹介していきます。
①民法と行政法を重点的に勉強する
行政書士試験の出題科目の約8割を「法令科目」が占めることは前記していますが、その中でも「民法」と「行政法」の配点が大きくなっています。
行政書士にとっては、民法と行政法がそれだけ重要だということです。
法令科目244点満点のうち、民法が76点、行政法が112点と2科目で189点なので、法令科目の7.5割を占めることになりますので、行政書士試験の合格のためにも「民法」と「行政法」はとても重要で、重点的に勉強することは必須となってきます。
しかし、合格基準点について説明した通り、「法令科目」と「一般知識」でそれぞれの基準点をクリアしなければ合格できません。
これは資格試験で「足切り」と呼ばれる制度で、行政書士試験でも採用されています。
合格基準点
①法令科目で122点以上(244点満点)
②一般知識で24点以上(56点満点)
③合計で180点以上(300点満点)
②一般知識が56満点で、①法令科目で基準点の122点をクリアしたとしても合計は178点ですので、実質124点は必要になります。
②一般知識が24点と「足切り」のギリギリラインだとしても、①法令科目で156点をとればよいのです。
「足切り」に注意は必要ですが、やはり配点割合の多い「民法」と「行政法」を重点的に勉強することが効率的な勉強法といえます。
「民法」と「行政法」を得意科目にして、行政書士試験合格に近づきましょう。
行政書士の実務においても、重要な科目ですので、将来的にも武器になります。
アンケートでは、要点がわかりやすいテキストがおすすめのポイントとなっています。
個人的には「憲法」の次に「行政法」を学ぶのがおすすめです。
分かりやすい説明と、要点が明確に表記されているので効率よく勉強できます。
②別のテキストに目移りしない
独学において、自分に合ったテキスト選びは重要なポイントです。
これだ!と思ったテキストを購入したとしても独学の人は「このテキストだけで大丈夫?」と不安になりがちです。
テキストをまだ読み終わらない状態で、違うテキストや問題集を購入し、結局どれも中途半端になってしまうという人もいます。
これではとても非効率な勉強法となってしまいます。
検討して自分で選んだテキストを信じて、最後まで勉強を進めることが効率的だといえます。
そのうえで、ほかのテキストや問題集などを試す方が理解を深めることができるでしょう。
独学で合格した受験者のおすすめポイント、初心者や独学にはフルカラーで見やすいテキストが最後まで継続しやすく、おすすめですね。
カラーで読みやすいのはもちろん、
まとめ方が上手なので、独学で学ぶにはもってこい
カラーで色分けされて文章も書いてあったりするので初めて勉強する人でもどこが重要なのかが分かりやすいと思う。
③問題集と過去問でアウトプットする
紹介してきた行政書士試験のテキストは基本テキストとしての学習となります。
”インプット”が中心となりますので、効率的な勉強法としては、”アウトプット”することも重要となります。
テキストでインプットした内容を、問題集や過去問を使ってアウトプットします。
インプットとアウトプットを繰り返すことで効率的に覚えることができ、知識として定着しやすくなります。
また、過去問をこなすことで、配点の高い記述問題の出題傾向がつかめたり、条文の趣旨や判例を押さえることもできます。
条文を押さえることは、民法や記述にも有効なのでおすすめの勉強法です。
ポイントとしては、まず基本テキストを読み進めていきます。
わからないところも読み進め、全体のイメージを掴みます。
読み終えたら、今度は章ごとに進めていきます。
全体を読み終わったことで、2度目に読んでみると1度目より理解できる部分が増えているはずです。
さらに、わからない点を解説などで解消し、インプットしていきます。
インプットが終わったら、演習問題や問題集、過去問でアウトプットします。
章ごとに進めることで、広い出題範囲も整理・確認しながら学習することができます。
難しい条例なども理解を深めることができるでしょう。
独学での勉強の3つの注意点
行政書士試験の独学での勉強について、3つの注意点をあげてみました。
- 法律を理解する
- スケジュール管理を行う
- 最新情報を確認する
1.法律を理解する
行政書士試験において、法律を理解することは重要なポイントです。
試験でも法令科目の配点割合は高く、合格のためには重点的に勉強することが大切です。
しかし法知識のない初心者にとっては、テキストの文字情報だけでは条例などの理解を深めることは難しいと感じることも多いでしょう。
テキストだけでは理解できず、ネット検索やYouTubeに頼り、ネットサーフィン状態に陥る人もいるようです。
テキストの目移りと同じでインプットがあちこち散らかってしまわないように注意しましょう。
行政書士試験は、膨大な高い知識が問われる資格取得です。
根気強く、コツコツと知識を習得していかなければなりません。
「根気がない」「継続力がない」という人には、独学での行政書士試験の合格は厳しいものになるでしょう。
2.スケジュール管理を行う
行政書士試験に合格するために必要な勉強時間は600〜700時間といわれています。
個人差はありますが、半年から1年勉強を継続することになります。
広い出題範囲と長い期間の勉強をスムーズに進めていくには、スケジュール管理が大切となってきます。
行政書士試験を独学で目指すなら、スケジュール管理も自身で組んでいくことになります。
特に初心者にとってはスケジュールの立て方自体が悩ましいものとなりそうです。
スケジュールの立て方のポイントとしては、「半年、月、日、時間」へとスケジュールを細分化していくことが大切です。
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1日(月)基礎法学 | ・テキスト読み 1時間 ・過去問 30分 ・確認 30分 ・テキスト読み 1時間 ・過去問 30分 ・確認 30分 ・暗記問題 30分 |
このように、ゴールとなる試験日から逆算し、大きなところからスケジュールを立てていきます。
1日の勉強時間を考えて、行政書士試験のトータル勉強時間から逆算、自身のスケジュールを立てればスタートするべき時期がわかります。
初心者、経験者によって勉強時間は変わってきます。
自分に合わせたスケジュールを組み、試験科目を網羅できるようにすることが重要です。
大きくスケジュールが遅れないように1週間、1ヶ月と勉強の進み具合を確認して、さらにスケジュールを調整していきましょう。
独学で陥りやすいのは、モチベーションが下がってしまうことです。
「スケジュール通りに進まない」と焦らずに、細かく見直して、妥協すべきところは妥協して厳しく締め付けないことも時には必要です。
日々の勉強記録をつけて達成感を感じたり、スケジュールに休憩時間も入れるなど、モチベーションアップにつながる工夫も大切です。
3.最新情報を確認する
行政書士試験のテキストが最新のものであれば問題ありませんが、古いテキストである場合、法改正など、最新情報を自分で調べなくてはなりません。
古いテキストであっても、行政書士試験に合格するための勉強はできますが、せっかく覚えた条例などが改正されていては、間違った知識となってしまいます。
最新情報の確認が必要となりますが、大変な勉強のなか、手間に感じることもあるかもしれません。
そういった点からも、おすすめは最新のテキストを手に入れることです。
また、通信講座との併用で最新情報を手に入れることもおすすめです。
独学が厳しいと感じたら通信講座がおすすめ!
独学はテキストの文字情報や図解で理解していかなくてはいけないので、独学に向く人、向かない人にわかれます。
ただでさえ難易度の高い行政書士試験を独学で合格するのは簡単なことではありません。
自分には独学は難しいという人には、通信講座という選択肢もおすすめです。
映像講義で理解を深めたり、質問ができる講座も多いので、独学のデメリット部分を解消できます。
通信講座のメリット・デメリット
資格試験の勉強のために、通信講座を利用する人は多いです。
ここでは、行政書士通信講座のメリット・デメリットを検証してみましょう。
行政書士通信講座のメリット
通信講座のメリットとしては、映像講義やオリジナルの教材によって、初心者にもわかりやすい効率的な勉強が可能です。
独学では実現できない不明点の相談、質問なども可能で、スムーズに勉強を進めることができます。
自宅での勉強ですからスケジュールも自身で管理できます。
サポート体制を充実させている通信講座も多いので、スケジュール管理のサポートやマルチデバイス対応の講義やデジタルテキストなど、場所を選ばず隙間時間でも勉強できるので独学と比較しても効率的な、勉強法や時間の使い方が利点となるでしょう。
行政書士通信講座のデメリット
テキストや問題集で勉強を進める独学に比べ、通信講座では受講料がかかります。
しかし合格できなければ、追加のテキストの購入や試験費用など余計なお金がかかってしまいます。
安い受講料の通信講座もありますので、確実に合格を目指すために行政書士の通信講座を選ぶ方がお得だとも考えられます。
行政書士の通信講座の受講料は8万〜20万円といわれていますが、キャンペーンなどで5万円台でお得に受講できる通信講座もあります。
独学でも必要な参考書や問題集、過去問とテキストを買い集めていくと、1冊3,000円で考えても、3冊で9,000円、5冊で15,000円になります。
教材も揃い、サポートまで受けられる通信講座の方がお得感があるようにも感じられます。
特に初心者には通信講座は行政書士試験合格への近道となりそうですね。
行政書士の通信講座も勉強法の候補として考えてみてください。
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まとめ
『【2022年版】行政書士の独学におすすめなテキストを紹介!合格を目指す効率的な勉強法も』として、行政書士の独学におすすめのテキストと、効率的な勉強法を紹介してきました。
独学で行政書士試験に合格することは可能です。
けれど難易度は高く、法令科目の理解力や勉強スケジュールの管理力、広い出題範囲と続く勉強期間にくじけない継続力など、合格までの道のりはかなり厳しいものとなります。
行政書士試験合格のためには、自分に合ったテキスト選びも重要です。
「2022年最新版の行政書士独学におすすめのテキスト」が自分にあったテキスト選びの参考になればうれしいです。
行政書士試験に独学で合格するには、ご自身の性格や環境によって「向き不向き」が生じてしまうようです。
総合的に考えて、特に初心者が確実に合格を目指すのならば、独学のデメリットを解消できる行政書士通信講座がおすすめです。
\確実に合格を目指すなら/