【2022最新】司法試験の合格率や難易度は?大学別のランキングも!

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「司法試験」は裁判官、検察官、弁護士になりたい方が必ず通らなくてはならない国家試験です。

司法試験の難易度は法律系の資格の中では、最高峰の難易度として知られています。

受験資格を取得するだけでも非常に厳しく、難易度が非常に高い国家資格です。

しかし、非常に難易度が高い試験を合格すれば、その後華やかなキャリアを進めることができます。

今回は司法試験の難易度や合格率、偏差値、受験資格について詳しく紹介していきます。

合格率の推移や、合格率を上げるために知っておきたいポイントも紹介します。

これから司法試験合格、弁護士を目指す方はぜひ最後までご覧ください。

もし、合格率を上げるのであれば独学ではなく司法試験の予備校を受講するのをおすすめします

目次

司法試験・予備試験の難易度や偏差値を徹底解説

司法試験の詳細や難易度、偏差値について詳しく紹介します。

司法試験の試験科目と試験の制度

司法試験は毎年5月中旬頃の4日間で、短答式試験と論文試験が行われます。

短答式試験では「憲法」「民法」「刑法」の3科目が出題されます。

マークシート方式で行われており、時間内にたくさんの問題をテンポよく解いていく必要があります。試験のボリュームが多いことから、難易度が高い試験といわれることも。

各科目の問題数・配点・試験時間をまとめました。

 科目 問題数 配点 時間
憲法 20~25問 50点満点 50分
民法 30~38問 75点満点 75分
刑法 20~25問 50点満点 50分

毎年合格点は変わり、高い難易度は変わりませんが、約7割以上正解できれば、短答式試験に合格できる可能性は高いといえます。

続いて、論文式試験の各科目の配点・試験時間をまとめました。

 科目 配点 時間
公法系科目(憲法・行政法) 200点満点 1問につき2時間
民事系科目(民法・商法・民事訴訟法) 300点満点 1問につき2時間
刑事系科目(刑法・刑事訴訟法) 200点満点 1問につき2時間
選択科目 100点満点 3時間

論文試験では「公法系科目」「民事系科目」「刑事系科目」「選択科目」の4科目が出題されます。

公法系科目では憲法・行政法に関する分野の科目が出題されます。

民事系科目では民法・商法・民事訴訟法に関する分野の科目が出題されます。

刑事系科目では刑法・刑事訴訟法に関する分野の科目が出題されます。

選択科目では、知的財産法・労働法・租税法・倒産法・経済法・国際関係法(公法系)・国際関係法(私法系)・環境法のうちのいずれか1科目を選択します。

論文式試験では最大8枚の答案用紙に文章で答案を作成していきます。

試験中は貸し出しの六法を見ることが認められています。

司法試験・予備試験の偏差値

超難関の難易度の国家試験と言われる司法試験を偏差値にすると、どれくらいなのでしょうか。

司法試験は75~77と言われています。

本試験である司法試験よりも難易度が高いといわれているのが、予備試験です。

合格率を見ると、司法試験よりも予備試験の方が短答、論文式どちらにしても低いので難易度が高いといわれています。

なぜなら、予備試験を受けるための資格はないという事もありますが、司法試験の短答式試験の科目が3科目であるのに対し、予備試験は8科目あります。

論文式試験では、司法試験にない法律実務基礎科目(民事、刑事)と一般教養科目が課されるなど試験範囲が広いことがあげられます。

また司法試験にはない口述試験もあり、試験範囲の広さが難易度が高いといわれる所為です。

司法試験・予備試験の受験資格

司法試験を受けるには、受験資格が必要です。

「法科大学院の課程の修了」か「司法試験予備試験を合格」することによって取得することができます。

また、受験資格を取得しても受験期間も設けられています。

受験資格を取得した日後の最初の4月1日から5年間と法律で定められています。

なお、予備試験には受験資格はありませんが、その分難易度が高く設定されています。

司法試験の難易度は昔より低下してる?

司法試験の難易度は昔よりも低下しているのでしょうか。

結論からいうと、今の司法試験の難易度が低下しているとは言い切れません

政府が法曹人口を増加させるため、2011年に新司法試験の実施が開始されました。

新制度になってから合格率が上がりましたが、それは受講資格を設けたことが一因になっています。

受験する間口を狭くすることで受験者数が減り、合格率が上昇しました。

昔の司法書士試験には受験資格がなく、誰でも受験をする事が可能でした。

  • 現在は法科大学院を修了した人か、予備試験に合格した人ではないと、受験することができません。

受験する人のレベルが上がっているため、合格率が上昇するのは至極当然なことです。

また、新制度になってから時間制限も課されています。

  • 受験資格を得て、5年以内に合格しないと受験資格は失効してしまいます。

また、新制度になってから試験範囲・問題文も長文・複雑なものが多くなってきたため難易度が高いともいわれています。

いずれにしても、合格率が低く難易度が高いのが司法試験といえます。

東大よりも難しい?大学で例えると難易度はどれくらい?

東京大学の偏差値は67.5~80と言われているため、一概にどっちが難易度が高いという判断はできません。

しかし、このような数字は目安にしかなりません。

試験内容もそれぞれ違うので、どっちが難易度が高いという判断を下すのは難しいといえるでしょう。

東京大学も司法試験も合格率がひくく、難易度が高いことには変わりありません。

独学では無理ゲー?試験科目別の難易度

科目別の難易度について、表でまとめました。

科目 難易度 短答試験 論文試験 目安勉強時間
民法 ★★★★★ 民事系 500時間
商法 ★★★★ 民事系 300時間
民事訴訟法 ★★★ 民事系 300時間
刑法 ★★★ 刑事系 300時間
刑事訴訟法 ★★★★ 刑事系 300時間
憲法 ★★★★★ 公法系 300時間
行政法 ★★★★ 公法系 300時間
【選択科目】
労働法 ★★★★ 選択科目 300時間
倒産法 ★★★★ 選択科目 300時間
租税法 ★★★★ 選択科目 300時間
知的財産法 ★★★★ 選択科目 300時間
労働法 ★★★★ 選択科目 300時間
環境法 ★★★ 選択科目 300時間
国際関係法(公法) ★★★ 選択科目 300時間
国際関係法(私法) ★★★ 選択科目 300時間

いずれも難しい科目ではありますが、問われる内容が明確な科目や馴染みのある科目は比較的に簡単な科目と言われます。

司法試験の中でも、比較的難易度が低いといわれるのが「商法」「刑事訴訟法」と言われています。

「商法」の条文は非常に長いですが、問題で問われる内容は明確なものが多いため比較的点数を取りやすい科目と言われます。

また、会社法に関連する内容から出題される傾向にあります。

「刑事訴訟法」は比較的にテレビなどで馴染みがあるという事と、答える内容が定型化されているため、答えやすく点数を取りやすい科目と言われます。

  • 選択科目の合格率トップは「倒産法」です。

令和3年度の合格率は46.2%となっているので、民事系科目が得意であれば、ねらい目の科目といえます。

しかし、合格率が高くとも苦手な科目、あまり興味が持てないのであればやめておきましょう。

  • せっかく選択できるのであれば、難易度や合格率だけで選ばずに、自分に合った科目を選ぶことが重要です。

司法試験の合格率

司法試験の合格率について、詳しく紹介していきます。

司法試験の合格率は約30%

なお、2021年度の受験者数は3,424人、合格者は1,421人でした。

合格率は近年上昇しており、40%を上回る合格率になっています。

司法試験の受験資格を得るまでに厳しい要件があるため、合格率自体は他の資格試験よりも高くなっています。

司法試験の合格率が低い理由

司法試験の合格率は低いのでしょうか。

他の国家資格と比べて、合格率自体は高いです。

なぜなら、司法試験の受験資格を得るまでに厳しい要件があります。

厳しい受験要件を考慮すると、実質的な合格率は2~3%程度でしょう。

なお、似たような法律関係の国家資格で「行政書士試験」がありますが、こちらの合格率は約8~15%です。

「司法書士試験」に至っては合格率は3~5%となっています。

2021年までの司法試験の合格率の推移

2021年までの司法試験の合格率の推移について、見てみましょう。

年度 合格率 受験者数 合格者数
2021年 41.5% 3,424名 1,421名
2020年 39.2% 3,703名 1,450名
2019年 33.6% 4,466名 1,502名
2018年 29.1% 5,238名 1,525名
2017年 25.9% 5,967名 1,543名
2016年 22.9% 6,899名 1,583名
2015年 23.1% 8,016名 1,850名
2014年 22.6% 8,015名 1,810名
2013年 26.8% 7,653名 2,049名
2012年 25.1% 8,387名 2,102名
2011年 23.5% 8,765名 2,063名

引用元:日本弁護士連合会

司法試験の受験者数は年々、減少傾向にあります。

減少する一方で、合格率が上がっていることが解ります。

合格率が上がっている理由としては「法曹養成制度改革推進会議」で司法試験の合格者の数を、1,500名程度にしていくべきだという事が問われたことが原因になっている可能性があります。

また、法科大学院入学者が減り、本試験である司法試験よりも難易度が高い「予備試験」突破者が受験しているから結果的に合格率が上がっている可能性もあります。

司法試験の合格点と必要な勉強時間

司法試験の合格に必要な勉強時間は少なくとも、3000時間が目安と言われています。

もちろん現在の知識レベルや勉強方法によって、勉強時間は大きく前後します。

短答試験と言われるマークシート方式の試験の範囲も膨大です。

論文試験では、答案用紙8枚分の論述が必要です。

法の知識はもちろん、沢山の演習問題を解いて問題を解くことになれる必要があります。

それでは、合格ラインはどれくらいなのでしょうか。

司法試験の短答式試験の科目は民法・憲法・刑法の3科目で175点満点です。

短答式試験合格者の平均点は、例年120~130点辺りで推移しています。

ただし足切りラインもあるので、民法が30点、憲法・刑法が20点を下回ってしまうと即不合格になります。

短答式試験の3教科4割以上・125点以上取れていれば確実に合格できるといえます。

論文試験の配点は、民事系科目が各300点、公法系・刑事系科目が200点、選択科目が100点の合計1400点満点です。

論文式試験の足切りラインというものは明らかにされていません。

しかし、近年総合得点800点前後で合格基準が推移しています。

論文式試験の半分をとれていれば、十分合格できるラインにいるといえるでしょう。

司法試験・予備試験の大学別合格率

令和3年度の司法試験の大学別合格率を、合格者の多い順にまとめました。

順位 大学名 合格率 受験者数 合格者数
1位 慶応義塾大学 55.07% 227名 125名
2位 早稲田大学 49.78% 231名 115名
3位 京都大学 61.62% 185名 114名
4位 東京大学 48.24% 199名 96名
5位 中央大学 31.8% 261名 83名
6位 一橋大学 58.18% 110名 64名
7位 大阪大学 40.87% 115名 47名
8位 神戸大学 41.59% 113名 47名
9位 同志社大学 35.45% 110名 39名
10位 名古屋大学 45.45% 55名 25名

引用元:文部科学省

やはり、名門大学と呼ばれるところがランキング上位を占めています。

令和3年度の合格率が41.5%ですので、京都大学の61.62%がいかに合格率が高いかが解ります。

続いて、令和3年度の予備試験の大学別合格率を合格者の多い順で表にまとめました。

順位 大学名 合格率 受験者数 合格者数
1位 東京大学 12.9% 765名 99名
2位 慶応義塾大学 6.4% 782名 50名
3位 早稲田大学 4% 732名 29名
4位 中央大学 2.8% 939名 26名
5位 京都大学 7.1% 312名 22名
6位 一橋大学 12.6% 175名 22名
7位 同志社大学 3.8% 234名 9名
8位 大阪大学 5.7% 157名 9名
9位 神戸大学 4% 124名 5名
10位 名古屋大学 6.9% 72名 5名

引用元:文部科学省

令和3年の予備試験の最終合格率は4.1%でした。

東京大学の合格率である、12.9%は非常に高い数字であることが解ります。

やはり、偏差値が高い大学の方が合格率は高いといえます。

地頭がもともと良いことに加えて、受験生の数が多いほど情報を入手しやすく、試験対策もしやすいことが想定できます。

ただ、逆に考えると偏差値が高い大学でも合格率が低いことから、いかに司法試験の難易度が高いことがわかるでしょう。

ニューヨーク州の司法試験の合格率は?

それでは海外の司法試験の合格率はどうなのでしょう。

「New York Bar Exam」と言われる、ニューヨーク州の司法試験の受験資格は日本とはもちろん違います。

受験資格もそうですが、年に2回行われるのも大きな相違点です。

そのため一概にどちらが良いかとは言えませんが、日本の司法試験よりも合格率は高いように見受けられます。

2022年の2月に行われたニューヨーク州の司法試験の全体の合格率は45%でした。

再チャレンジ受験者の合格率は、30%になっています。

しかし、初受験者の合格率が再チャレンジ者よりも高いのが特徴的です。

ニューヨーク州の司法試験は短期詰め込み型の試験のため、1回で受からないと、だらだらと間延びしてしまうのかもしれません。

 ニューヨーク州司法試験(受験者内訳) 2022年2月合格率
プロボノ奨学生 87%
全てのABA卒業生-初年度受験者 69%
ニューヨーク州でのABA卒業生-初年度受験者 69%
アメリカ以外のABA卒業生-初年度受験者 68%
海外で所定の学習を受けた者-初年度受験者 54%
全ての初年度受験者 61%

引用元:New York State Board of Law Examiners

日本は年1回試験が行われていますが、ニューヨーク州の司法試験は年に2回行われています。

訴訟大国ならではなのかもしれませんが、アメリカ国内の弁護士の数は100万人を超えており、日本の弁護士の数は3万人を程度となっています。

【大学別】司法試験・予備試験の合格率ランキング

司法試験・予備試験の合格率をランキング順に紹介します。

法科大学院の合格率ランキング

順位 大学名 合格率 受験者数 合格者数
1位 愛知大学 66.67% 3名 2名
2位 京都大学 61.62% 185名 114名
3位 一橋大学 58.18% 110名 64名
4位 慶応義塾大学 55.07% 227名 125名
5位 東北大学 51.28% 39名 20名
6位 山梨学院大学 50% 4名 2名
6位 東洋大学 50% 2名 1名
8位 早稲田大学 49.78% 231名 115名
9位 岡山大学 48.48% 33名 16名
10位 東京大学 48.24% 199名 96名

引用元:文部科学省

合格率を見るのも大切ですが、合格者が多く、なおかつ合格率が高い大学を注目してみましょう。

令和3年度の司法試験合格者数が10名以上・かつ合格率が50%を超える法科大学院は、以下の4校のみです。

・京都大学
・一橋大学
・慶應義塾大学
・東北大学

もし「法科大学院修了」で司法試験を狙うのであれば、合格率・合格者数の高い大学を目指した方が、司法試験合格に近づくといえるでしょう。

続いて、予備試験合格率順の表をまとめました。

順位 大学名 合格率 受験者数 合格者数
1位 大阪電気通信大学 50% 2名 1名
1位 ハーバード大学 50% 2名 1名
1位 明海大学 50% 2名 1名
4位 東京大学 12.9% 765名 99名
5位 一橋大学 12.6% 175名 22名
6位 信州大学 11.1% 9名 1名
7位 東京外国語大学 8% 25名 2名
8位 京都大学 7.1% 312名 22名
9位 名古屋大学 6.9% 72名 5名
10位 慶応義塾大学 6.4% 782名 50名

引用元:文部科学省

こちらもやはり注目するべきは、合格率もそうですが合格者数です。

予備試験は、本試験である「司法試験」よりも難易度が高い試験とされています。

予備試験合格者の司法試験合格率は、令和3年度でなんと「93.5%」です。

令和2年度も「89.36%」と非常に高い合格率となっています。

上記のデータから、いかに予備試験が高難易度かがわかるでしょう。

【資格別】司法試験・予備試験の難易度ランキング

人気の国家資格の難易度と偏差値をランキング形式でまとめました。

順位 国家資格名 難易度 偏差値
1位 予備試験 S 75
2位 司法試験 S 74
3位 公認会計士 S 70
4位 税理士 S 69
5位 司法書士 S 68
6位 弁理士 S 67
7位 医師 A 67
8位 不動産鑑定士 A 65
9位 中小企業診断士 A 65
10位 獣医師 A 64

では、司法試験とその他難関資格とそれぞれ比較してみましょう。

司法書士と司法試験の難易度を比較

司法書士試験は司法試験よりも難易度が低い資格ですが、難関試験と言われている国家試験の1つです。

司法書士試験の合格率は3〜4%と、非常に難易度が高い試験です。

合格率でいうと司法試験の方が高いですが、だからといって難易度が低いという事ではありません。

なぜなら、司法試験には受験資格がありますが司法書士試験には受験資格はありません。

司法試験の方が試験を受けるまでのハードルが高いため、その分合格率が高くなる傾向があります。

司法書士試験も勉強時間は司法試験同様、3000時間以上は少なくとも必要と言われています。

また試験範囲も広く、司法試験と試験内容が重複する部分も多いです。

司法試験と公認会計士の難易度を比較

公認会計士の試験は司法試験よりも、若干難易度が低い資格ですが、こちらも難易度が高い国家試験の1つです。

公認会計士の合格率は毎年10%前後を推移しており、非常に難易度が高い試験です。

しかし、公認会計士試験には受験資格がなく誰でも受験することができます。

やはり、司法試験の方が試験を受けるまでのハードルが高いため、その分合格率が高くなります。

公認会計士試験も勉強時間は司法試験同様、3000時間以上は少なくとも必要と言われています。

試験方法も、司法試験同様短答式と論文式に分かれています。

司法試験・予備試験に独学で合格はできる?

司法試験・予備試験を独学で合格することはできるのでしょうか。

結論から言うと、極めて困難と言わざるを得ないでしょう。

なぜこんなのか、詳しく解説していきます。

・試験範囲が広すぎる
・論文式が難題
・試験勉強の期間が長い
・予備校や通信講座は必須

試験範囲が広すぎる

司法試験は短答式と論文式に試験が分かれており、試験科目も多く、範囲も広いです。

・短答式3科目:憲法・民法・刑法
・論文式8科目:憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・選択科目

学習する内容自体が難しく、一定の予備知識がない初学者が挑むには難関すぎることがあげられます。

専門用語も多用されており、学習を進めるうえで難儀することは火を見るより明らかです。

言い回しも独特で難しいので、解説書などを読みながらだとなかなか思い通りに学習が進められないこともあるでしょう。

すぐに誰かに解説や質問ができる環境にないと、なかなか独学で学習をすすめることは難しいことがあげられます。

論文式が難題

司法試験の論文式試験の勉強方法が難題という事も、独学で学習することをおすすめできない一因となっています。

法律の論文式試験には正解がありません。

論文式試験の過去問集は販売されていますが、その解説・解答が正しいのかは自分の力で判断するしかありません。

条文に書いていないけれども重要だとされている事項もありますし、条文をどのような意図で組んでいるかによって意見が分かれることあります。

条文や判例をそのまま使うだけで解ける問題はまず出題されないため、応用問題に対応するための思考を身に着ける必要があります。

気付き力・応用力などは論文式試験の解き方を学んだうえで、沢山演習問題を解く必要があります。

解答に矛盾がないかどうか、チェックしてくれる第三者がいない独学者にとっては難しいポイントになります。

試験勉強の期間が長い

司法試験の勉強範囲が広いことから、勉強の期間も長くなります。

試験勉強期間が長くなるほど、モチベーションを保つことが難しくなります。

学習スケジュール通りに勉強が進まない、内容が難しく四苦八苦することも多いでしょう。

そういったときに周りのサポートや相談できる環境がないと、継続していくのが難しくなるでしょう。

独学の場合、そうしたサポートや相談できる仲間がいないため、途中で学習をやめてしまうという確率が非常に高くなります。

独学で司法試験を目指すのは難易度が高いと言わざる得ないでしょう。

予備校や通信講座は必須

司法試験は難しく勉強期間も長いため、いろんな面から見て予備校に通う事を選択することが必須といえます。

司法試験合格を目指すなら予備校がおすすめ!

独学で司法試験合格を目指すには色々なハードルが待っています。

勉強内容の難易度・学習期間・モチベーションの維持などを考えると、独学はおすすめしません。

司法試験合格を目指すのであれば、予備校を選択することをおすすめします。

続いて、予備校のメリット・デメリットと、おすすめの予備校について紹介します。

予備校のメリットデメリット

予備校に通うことのメリット・デメリットを紹介します。

【メリット】
・取り組みやすい学習カリキュラムが組まれている
・法律用語を解りやすく説明してくれる
・試験で必要な知識を重点的に解説してくれる
・学習を続けるモチベーションになる
・質問や相談・カウンセリングを受けることができる
・論文式試験のコアな部分迄踏み込んで解説してくれる

【デメリット】
・費用が掛かる
・受講時間を捻出する必要がある

費用面・通う時間を捻出する必要がありますが、やはり司法試験の合格を目指すのであれば司法試験の予備校に通うことをおすすめします。

司法試験におすすめの予備校

忙しいとなかなか通学も難しいですよね。
そんな方に向けて、司法試験におすすめな通信講座を3つ紹介します。

・アガルート
・スタディング
・資格スクエア

ぜひ司法試験講座を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

アガルート


引用元:アガルート

費用 【2024・2025年対応】予備試験最短合格カリキュラム768,460円(税込)
カリキュラム 初学者向けの総合カリキュラム、中上級者向けの個別カリキュラム、完全個別指導カリキュラムも有。中上級者向けのピンポイントカリキュラムは必要な部分だけ学習できるため、費用も総合カリキュラムより抑えられる。
合格率 44.8%(2021年度)
教材の特徴 フルカラーのオリジナルテキスト
動画講義
校舎 〇 ※一部講座で利用可能
サポート 添削指導・オプションでオンライン指導・ラウンジ指導有

アガルートの司法試験・予備試験講座は初学者向けのカリキュラムが充実しています。

一部講座ではラウンジ利用が可能で、オンライン指導・対面でラウンジ指導を受けることができます。

また、通信講座であっても定期的にホームルームが開催され、すきま学習のすすめや論文対策のコツなども配信されます。

また、受講生に共通する悩みを共有したり、解決方法についてのアドバイスも行われます。

中上級者向けに、必要な部分の学習を受けることもできるので時短・費用を抑えることもできます。

予備試験に合格をすると、20万円分の司法試験講座を受講する事もできます。

添削指導も手厚く、総合講座を選択すると100通以上の添削をオンラインでやり取りしてもらえます。

全てオンラインで完結でき、またオンラインだけでは不安という方向けにラウンジ指導などのオプションもつけることができます。

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アガルート公式HP

スタディング


引用元:スタディング

費用 【2023年試験対応】予備試験合格コース(総合)134,200円(税込)
カリキュラム
合格率
教材の特徴 スマホやタブレットですべて完結できる、総合カリキュラム
動画講義
校舎 ×
サポート AI検索機能・学習レポート機能

スタディングの司法試験・予備試験講座は「時間がないし、予備校に通うお金もない」という方におすすめの通信講座です。

業界最安値と言われる受講費は、色々なコストを削減する事で実現しています。

人が行う質問などはすべてAI検索で完結できるようにし、校舎もありませんのでその分還元できているといえるでしょう。

講座の内容も初学者向けに解りやすく、また音声講座もあるので通勤中・家事をしながらなどすきま時間を有効活用することができます。

カリキュラムも初学者でも効率的に学べるようになっています。

インプットとアウトプットを並行しながら学習をすすめるので、効率的に知識を定着させていくことができます。

また、予備試験・司法試験に合格すると、それぞれお祝い金1万円がもらえるのもうれしい特典です。

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アガルート公式HP

資格スクエア


引用元:資格スクエア

費用 合格フルパッケージ(製本テキストなしプラン)659,780円(税込)
カリキュラム 初学者向けの総合フルパッケージの他に、中上級者向けの短期集中講座や単品講座も受講できる。論文の過去問添削だけやりたいという方向けのサブスク月16,500円も人気。
合格率
教材の特徴 オリジナルテキストと充実したデジタル教材でスキマ時間にいつでも質問・勉強が可能
動画講義
校舎 ×
サポート 添削指導・質問・電話で学習支援有(フルパッケージプランのみ)

資格スクエアの司法試験・予備試験講座の勉強方法は予備試験合格者からヒアリングを重ねてあみ出された逆算思考型。

合格から逆算して「何を」「どう」学ぶべきかの最適解をカリキュラム化されたものを提供しているため、初学者でも合格への最速最短ルートをすすむことができます。

講義も合格に必要なことだけを重点的に行うため、アウトプットに時間をかけられるようにしています。

また最難関である論文式試験を制覇するために、論文添削は業界最多の205通。

答案の添削・返却がマイページ上で完結できるため、こちらもすきま時間確認することが可能です。

サポートが手厚いわりに、費用も抑えられており、コスパが良い司法試験・予備試験講座といえるでしょう。

【司法試験 予備校の記事にテキストリンクを添付】

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資格スクエア公式HP

まとめ

司法試験の制度や合格率、難易度について紹介いたしました。

司法試験には受験資格があり、「法科大学院修了」か「予備試験合格」のどちらかを乗り越える必要があります。

受験資格を得たら、次は本試験である「司法試験」が待っています。

司法試験合格を目指すのであれば、合格に必要なカリキュラムが揃っており、論文式試験の対策もばっちりな予備校を受講することをおすすめします。

予備校に行くことで勉強仲間、不明点や勉強方法の相談をすることもできます。

お仕事をしながらや、なかなか時間をとれない方であれば司法試験の予備校がおすすめです。

テキストと併せて分かりやすい講義動画、また隙間時間でも勉強できる仕組みが整っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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