カーリースの途中解約ができる場合と違約金について徹底解説｜2022年最新版

毎月一定の料金を支払って、マイカーのように車に乗れるサービスがカーリースです。

音楽や動画配信のサブスクのように、カーリースの契約も同じように、いつでも解約できるのかな？と思う方も多いかもしれません。

しかし、多くのカーリースでは基本的に、途中解約ができません。

カーリースの月額料金は、車両本体の金額やサービス料を契約年数（支払い回数）で分割して決まります。

リース車両を購入するのはカーリース会社なので、契約満了以前に解約されてしまうと車両本体分の仕入れ費用が回収できず、カーリース会社は大きな損失を被ってしまうのです。

実際に車を仕入れる必要があるという仕組みのため、カーリースは途中解約ができないのです。

とはいえ、リース車両を使えない状況になった場合など、条件や状況によっては途中解約が認められる場合もあります。

こういったやむを得ない場合には、違約金を払って途中解約をすることができます。

でもカーリースは長い期間の契約となるので、契約期間中に仕事やライフスタイルの変化、経済的な状況によって、リース料金を負担するのが難しくなることもありえます。

そうなったときには、どうすればいいのでしょうか。

この記事では、カーリースの途中解約に関する困りごとの解決に役立つ情報をまとめてご紹介しています。

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カーリースを途中解約した場合の違約金について

カーリースは原則として、途中解約はできません。

なぜかというと、カーリースではリース会社が購入した車の代金をリース契約した期間、月額料金として支払う仕組みだからです。

契約満了前に解約してしまうと、支払い予定だった車の代金が回収できず、その分をリース会社が負担することになってしまいます。

しかし、長期間の契約となるカーリースでは、期間中に何があるかは分かりません。

そのため、不測の事態には違約金を払って途中解約をすることになります。

途中解約をする際には、これから払う予定だったリース料金や手数料などを違約金として支払います。

また、残価設定が設けられているリース契約を結んでいて車を返却できない場合（全損や盗難など）には、残価分も支払わなければいけません。

リース車両は、基本的には契約満了でリース会社に返却することになっていますが、プランによっては買い取りや車をもらうことができる場合もあります。

買い取りや車をもらう際には、車の名義をリース会社から自分に変える手続きが必要で、所有者が自分になった車は、売却をすることも可能です。

もし、契約中のリース車両を解約せずにそのまま売ろうとしても、車の名義がカーリース会社になっているので売却はできません。

ちなみに、途中解約をするときに支払う違約金には、さまざまな費用が含まれています。

ここから、解約時までに発生するはずだった税金やメンテナンス費用などを控除した金額が違約金となります。

月額リース料金28,000円・7年間のリース契約を5年で途中解約した場合の違約金を計算してみましょう。

このように、残債だけでも決して安い金額ではないので、途中解約をする際はよく検討してから決める必要があります。

途中解約の違約金が支払えない場合

途中解約の違約金は、原則一括払いとなります。

もし「違約金が支払えない…」という状況になってしまったら、乗っていた車はリース会社に差し押さえられ残債（借金）が発生します。

つまり、ローンで購入した車の支払いができなくなった場合と同じです。

契約中の車を買い取ってもらえばいい！

と思うかもしれませんが、リース契約している車の所有者はリース会社なので、持ち主に買い取ってもらうことはできません。

リース車両を第三者にカーシェアとして貸し出したらどう？

これはNGです。

カーリースは、基本的に契約をした人だけが運転できるというサービス。

そのため、カーシェアはもちろん、家族や友人にちょっと運転してもらう…ということもルール違反になります。

もし、カーリースを途中解約して違約金が払えない…となってしまったら、まずはリース会社に相談をしてみましょう。

カーリース会社にはカスタマーサービスやサポートデスクがあります。

途中解約をしなければならなくなった理由や、経済状況などを説明し、違約金の支払い方法を相談してみることをおすすめします。

それでも違約金がなくなるわけではないので、お金は必要です。

どうしても用意できない場合には、銀行でお金を工面するのも一つの方法でしょう。

ただし、カーローンは違約金の支払いには使えないので、使い道が決まっていない「フリーローン」を利用しましょう。

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カーリースを途中解約できるケース

カーリース	途中で解約できるプラン （オプション）
KINTO	途中解約プランあり
SOMPOで乗ーる	途中解約オプションあり
オリックスカーリース	返却・借り換え可能な期間あり
ピタクル	理由によって途中解約可能
カーコンカーリース	返却・借り換え可能な期間あり
リースナブル	違約金が発生することもあり

基本的にカーリースで契約期間の途中での途中解約は認められませんが、上記の通り途中解約が認められるカーリースのプランやオプションもあります。

そういったプランやオプションに入っていなくとも、どうしようもない理由があるときには違約金を支払うことで途中解約が認められるケースがあります。

例えば、

• 海外への転勤
• 契約者の死亡
• 交通事故で車両が全損した
• 車両が盗難にあった

など、やむをえない事情であれば、途中解約の申し出が了承されるカーリースもあります。

そのほかにも、下記のようなケースでは認められることがあります。

• 都道府県をまたぐ引越し
• 結婚や出産など
• 契約者の入院

このようなケースでは、リース会社によって対応が変わってくるようです。

また、解約はできないが乗り換えは可能という場合もあるので、リース契約を結ぶ際には、万が一のことを考えて、途中解約の条件についてはしっかり確認をしておきましょう。

海外転勤の場合

海外転勤を理由とした途中解約が認められているカーリース契約の場合、まず途中解約の申し出をして、それが受理されてから手続きを進めます。

違約金の金額は、カーリースを利用していた期間の長さによって変わります。

もし、カーリースを契約してすぐに海外転勤となり、途中解約をしなければならなくなったとしましょう。車を購入するのと同じくらいの金額を、違約金として一括で支払うことになりますよね。

もしも、海外転勤の可能性がある会社に勤めているのであれば、カーリースを契約するタイミングをよく考えて契約しましょう。

契約者が亡くなった場合

契約者が事故や病気などで亡くなった場合、リース車両はリース会社が所有する車なので、相続対象の財産にはなりません。

カーリースは、基本的に名義変更はできません。リース車両を家族が相続したいという場合も、名義変更することは難しいでしょう。

とはいえ、リース会社の中には家族への名義変更を受け付けているところもあるので、契約する際に確認しておくと安心です。

契約者が亡くなった場合の途中解約でも、一般的な途中解約と同様の流れ。

高齢だからいつまで車に乗れるかわからない…と心配な場合は、「途中解約費用が発生しないプラン」や、「免許返納の場合は途中解約費用が発生しないプラン」を扱うカーリースを選ぶのがおすすめ。

契約車両が全損（廃車）した場合

リース車両が事故で全損すると、リース会社から強制解約を指示されることになります。

リース契約中に事故が発生する可能性はゼロではありません。

事故の過失の割合によっては、解約金を請求できることもあります。しかし、自分にも過失がある事故などは、違約金を負担してもらうことは難しい場合が多いです。

万が一に備えて、リース車両の全損事故の負担をカバーできる任意保険に加入しておくことをおすすめします。

関連記事：カーリースの保険を徹底解説！おすすめの任意保険（自動車保険）や選び方も紹介

法人契約で廃業した場合

カーリースを法人利用する際は、契約するときに車両が不要になった場合の途中解約について確認しておきましょう。

途中解約を受け付けているリース会社であれば、違約金を支払うことで解約ができます。

法人契約でも違約金は一括での支払いとなり、会社の連帯保証人にも支払いの責任が及ぶことにもなります。

また、個人事業主としてカーリースを契約していた場合も、同じく廃業して途中解約する場合には違約金が発生します。

私用でも使っているのであれば、途中解約するよりもそのままリースを継続したほうがいいケースもあるでしょう。

現在のリース車から途中で乗り換えする場合

契約期間中に他の車に乗り換えるとしたら、今借りている車を途中解約することになります。

原則として、リース期間中の途中解約はできませんが、カーリースやプランによっては車を乗換えるのために途中解約することが可能。

リース会社に申し出て、認められた場合には途中解約の手続きを進めることができます。

また、契約満了後に乗っている車を再リースしたい場合も同様で、一度リース車両の契約を終了したのち、新たにリース契約を結ぶことになります。

自己破産した場合

自己破産はすべての債務を整理することになるため、カーリースもその対象となります。

車はリース会社に引き上げられ、契約は途中解約となります。

本来支払うべきリース料は、免責の対象になるので支払いは免除されます。

査定金額が低く、リース会社が不要と判断した車だと、そのまま返却せずに手元に残ることもあります。

それでも、リース車の所有権はリース会社のものであり、途中解約したことで車を使用する権利も失っているので、売却などをすることはできません。

車の取り扱いについては、弁護士に相談して判断しましょう。

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カーリースを途中解約する手順・流れ

カーリースを途中解約をしたいとなった場合や、契約期間中に解約しなければならないという場合には、まずはカーリース会社に連絡をしましょう。

途中解約が認められたら、車の査定が行われます。その後、違約金の金額が計算され、解約する意思を確認されます。

違約金の支払いは一括払いとされているので、支払いが終わってから解約に関する事務手続きが進められてカーリース契約の途中解約が完了します。

カーリースは「途中解約はできない」という前提のサービスなので、途中解約が認められない場合も少なくありません。

リース会社や信販会社のオートリースでは、どのように途中解約が進められるのか、詳しく見ていきましょう。

オリックスカーリース

画像引用元：オリックスカーリース公式サイトより

プラン	契約年数	途中解約	契約満了後
いまのりイレブン	11年	契約開始から9年経過後から違約金なしで解約できる。	・返却 ・乗り換え ・車をもらう
いまのりナイン	9年	7年後から違約金なしで解約可能	・返却 ・乗り換え ・車をもらう
いまのりセブン	7年	5年後から違約金なしで解約可能	・返却 ・乗り換え ・車をもらう
いまのりくん	5年	2年後から違約金なしで解約可能	・返却 ・乗り換え ・期間延長
ワンプライス中古車リース	13〜108か月	基本的には途中解約はできない。 やむを得ない事情がある場合は、途中解約金を支払うことで解約できる。	・返却 ・車をもらう

オリックスカーリースには5つのプランがあり、それぞれ途中解約の扱いが異なります。

新車リースの「いまのりくんイレブン」「いまのりくんナイン」「いまのりくんセブン」「いまのりくん」は、決められた期間を過ぎれば違約金なしでの途中解約が可能です。

ただし、車の状態によっては原状回復のための費用が請求されるので、リース期間中に乗り換えや返却をする可能性がある場合は、車の扱いには注意しましょう。

それに対して中古車リースは、契約期間中の途中解約は原則不可です。

どうしても解約しなければならない事情がある場合には、途中解約金を支払うことで解約ができます。

同じく、新車のリースで期間内に解約しなければならなくなったときには、途中解約金を支払って解約することになります。

トヨタレンタリース

画像引用元：トヨタレンタリース公式サイトより

プラン	契約期間	途中解約	契約満了後
メンテナンスリース	・36か月 ・48か月 ・60か月 ・その他	基本的には途中解約はできない。やむを得ない場合には、規定の損害金を支払うことで契約解除できる。	・返却 ・乗り換え ・再リース
ファイナンスリース	・36か月 ・48か月 ・60か月 ・その他	基本的には途中解約はできない。やむを得ない場合には、規定の損害金を支払うことで契約解除できる。	・返却 ・乗り換え ・再リース

トヨタレンタリースは基本的に法人向けのカーリースです。

リースの契約期間は、利用するプランと合わせて自由に選ぶことができます。

途中解約はできませんが、事故で車が全損した場合など、リースを継続できない状況になった場合には、まずは契約をしているトヨタレンタリース店へ相談をしましょう。

途中解約金（規定損害金）を支払い、契約を解除することができます。

また、同じトヨタ車をリースする方法としては「KINTO」もあります。

プラン	契約期間	途中解約	契約満了後
初期費用フリープラン	・3年 ・5年 ・7年	規定の途中解約金を支払うことで解約できる。	・返却 ・乗り換え
解約金フリープラン	・3年	途中解約金なしで解約できる。	・返却 ・乗り換え ・再リース

KINTOでは、「解約金フリープラン」が利用可能です。

初期費用として月額料金の5か月分を支払う必要はありますが、いつでも解約金なしで解約できるのは大きなメリットではないでしょうか。

また、3年契約満了後は2年の再リースができるので（2回まで）、もう少し同じ車を借りていたいという場合も安心です。

KINTOは法人契約以外に、個人事業主や個人での利用もできます。

数年先の状況がわからない、自由にリース車両を利用したい、という方はKINTOの解約金フリープランを検討してみてはいかがでしょうか。

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日産カーリース

画像引用元：日産カーリース公式サイトより

プラン	契約期間	途中解約	契約満了後
法人カーリース	12〜96か月	原則としては途中解約は不可。日産フィナンシャルサービスが認めた場合には、解約金を払うことで解約できる。	・返却 ・リース継続 ・乗り換え
日産マイリースプラン	応相談	原則としては途中解約は不可。日産フィナンシャルサービスが認めた場合には、解約金を払うことで解約できる。	・返却 ・乗り換え ・再リース

日産カーリースには法人向けと個人向けがありますが、どちらも途中解約は不可となっています。

全損事故や盗難など、リース車両が使えなくなった場合などには解約できるということです。

途中解約をするためには、リース車両や支払いの状況、車種、解約時期などから解約金を出してもらって、精算する必要があります。

また日産には、来店不要の車のサブスク「ClickMobi（クリックモビ）」というサービスもあります。

プラン	契約期間	途中解約	契約満了後
ClickMobi	7年	規定損害金を支払うことで途中解約できる。	・返却 ・再リース ・乗り換え ・買取

日産カーリースと同様で、途中解約には違約金（規定損害金）の支払いが必要ですが、車を選んで申し込みをし、契約、納車まで一切の来店が不要という手軽さが魅力のサービスです。

日産のおすすめの車種やグレードだけを扱っているので、車を選ぶのが難しい…という方も迷わず利用できます。

契約期間は7年間となっているので、お手頃な費用で同じ車に長く乗りたい方におすすめです。

▽ナビ・ETCが標準装備▽

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オリコオートリース

画像引用元：オリコオートリース公式サイトより

プラン	契約期間	途中解約	契約満了後
販売店による	プランによる	原則としては不可。 やむを得ない理由で、オリコオートリースが認めた場合は可。	・返却 ・乗り換え ・再リース ・買取

大手信販会社のオリエントコーポレーションの関連会社であるオリコオートリースとオートリース契約を結んだ場合、途中解約ができるかどうかは、オリコオートリースが判断することになります。

途中解約をするリース車両は、人に売ったり譲ったりすることはできず、返却、利用者が買い取る、販売代理店が買い取る、のいずれかとなります。

ジャックスリース

画像引用元：ジャックスリース公式サイトより

プラン	契約期間	途中解約	契約満了後
提携販売店によって異なる	提携販売店によって異なる	原則としては不可。 やむを得ない理由で、ジャックスリースが認めた場合は可能。	・返却 ・乗り換え ・再リース ・買取

ジャックスリースとリース契約を結んだ場合は、ジャックスリースが途中解約を認めた場合にのみ解約できます。

解約の方法は、「リース車両の返却」「利用者が買取」「販売店が買取」のいずれかとなります。

基本的には、カーリースの契約をした販売店に連絡をして途中解約を進めますが、もし販売店に連絡が取れない状況であれば、ジャックスカーリースへ連絡をして相談をしましょう。

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違約金を払うより支払い終えて車両をもらった方がお得

カーリース	もらえるプラン	特徴
カーコンカーリース	・もらえるプラン5 ・もらえるプラン7 ・もらえるプラン9 ・もらえるプラン11	契約満了後に車がもらえる。
SOMPOで乗ーる	・9年リース	残価なしのプランで契約した場合のみ、車がもらえる。
ニコノリ	・もらえるパック	9年契約。17回のオイル交換と、5年間ウィンドウォッシャー液・クーラント液・バッテリー液の補充が無料。
定額カルモくん	・もらえるオプション	7年以上のリース契約で追加できるオプション（月額500円）。
MOTAカーリース	・必ずもらえる	契約年数や車種に関わらず、残価設定なしで必ずもらえる。
コスモマイカーリース	・9年リース	国産全メーカー、全車種の中から選べる。
オリックスカーリース	・いまのりイレブン ・いまのりナイン ・いまのりセブン	契約満了後に車がもらえる。いまのりセブンの場合は、契約満了後に返却すると、リース料の一部がキャッシュバックされる。
ポチモ	・必ずもらえる	契約満了後は車がもらえる。返却をした場合はキャッシュバックサービスがある。

カーリースの中には、契約満了後に乗っていた車をもらえるサービスもあります。

「乗らない車は違約金を払っても手放してしまった方がいい」と思うかもしれませんが、早まってはいけません。

人気車種など特定の車両は市場価値が高いので、リース料金を最後まで払って車を自分のものにしてから売却した方がお得なケースもあるのです。

リース期間中の車はリース会社に所有権がありますが、もらえる車だと最終的には所有権は自分のものになります。

市場価値が高い車は、資産としての価値があるので、「途中で手放さないでおいてよかった！」となることも。

カーリースを選ぶ際には、途中解約の可否や違約金発生の有無についてはもちろん、契約満了後に車がもらえるかどうかについても注目して選びましょう。

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