中小企業診断士は、国家資格の中でも難易度、偏差値ともに高い資格です。
難易度が高いと言ってもどのくらい難しい資格なのか、勉強時間はどれくらい必要なのか分からない人も多いでしょう。
そこで、今回は中小企業診断士の難易度や勉強時間、有名国家資格などと偏差値で比較しながら紹介していきます。
各難易度の高い資格との比較もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
難易度の高い中小企業診断士の合格を目指すなら、中小企業診断士の通信講座がおすすめです。
\通信講座がおすすめ/
中小企業診断士の難易度や偏差値
中小企業診断士の難易度は偏差値65前後となっており、難関資格に分類されます。
中小企業診断士と同様に難易度が高い資格と言われる宅建士でも偏差値56程度とされているため、中小企業診断士はさらに難易度の高い資格といえます。
- 中小企業診断士の受験資格と合格基準
- 中小企業診断士の合格率(一次試験・二次試験別)
- 中小企業診断士に合格するための勉強時間
- 中小企業診断士の資格と大学受験を比較
- 中小企業診断士が難しい理由
中小企業診断士の受験資格と合格基準
中小企業診断士は一次試験と二次試験の2つに分かれていますが、1次試験は特に受験資格等はありません。
ただし、二次試験は一次試験に合格している人のみが受験資格を持ちます。
中小企業診断士の合格基準は以下になります。
【中小企業診断士の合格基準】
- 第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
- 科目合格基準は、満点の 60% を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
引用:中小企業診断協会
中小企業診断士の一次試験は7科目あります。
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・政策
この中で1科目でも満点の40%未満に満たない場合は不合格となってしまいます。
ここが、中小企業診断士試験の難易度の高いといわれるポイントでしょう。
苦手な科目があると、それだけ中小企業診断士合格が難しくなってしまいます。
中小企業診断士の合格率の推移
まずは、過去5年間で中小企業診断士のストレート合格率の推移を見てみましょう。
中小企業診断士試験合格 | |
2017年 | 4.2% |
2018年 | 4.4% |
2019年 | 5.5% |
2020年 | 7.8% |
2021年 | 6.7% |
中小企業診断士は、一般的に難易度が高い試験といわれています。
理由としては、一次試験と二次試験があること。
一次試験を突破しても、二次試験の合格を勝ち取らなくては合格にならないことが難易度を上げている要因となっています。
中小企業診断士の近年の合格率は5%前後であり、難易度は高いといえるでしょう。
ストレート合格率:一次試験合格率×二次試験合格率
それでは中小企業診断士の一次試験、二次試験の合格率も見ていきましょう。
中小企業診断士の合格率(一次試験・二次試験別)
中小企業診断士の2017年~2021年の年別合格率は以下のとおりです。
1次試験 | 2次試験 | |
2017年 | 21.7% | 19.4% |
2018年 | 23.5% | 18.8% |
2019年 | 30.2% | 18.8% |
2020年 | 42.5% | 18.4% |
2021年 | 36.4% | 18.3% |
一次試験合格率は平均30%となっており、二次試験は20%にも満たない合格率となっています。
以上のことから、中小企業診断士試験の難易度は高いことが分かります。
合格率が低い要因として、中小企業診断士の試験は科目が多く、毎年難易度が極端に高い科目が存在することが挙げられます。
また一次試験に合格しても、二次試験までの期間が短いことも難易度を上げる要因といえるでしょう。
中小企業診断士に合格するための勉強時間
難易度が高い中小企業診断士に合格するためには、一般的に約1,000時間必要と言われています。
そのため仮に1日3時間の勉強をしても、約1年の勉強時間が必要になります。
もちろん、個人のスキルや実力などによって大きく異なりますが、中小企業診断の勉強時間は1年を目安にして勉強に取り組みましょう。
また、中小企業診断士の試験は1回で合格する人は少なく、平均すると3回ほど受験する人も多いです。
いかに難易度が高いことかわかるでしょう。
合格者の勉強年数 | 割合 |
1年以内 | 27% |
2年以内 | 21% |
3年以内 | 21% |
4年以内 | 13% |
1年以内の割合が一番多いですが、1~3年かけて合格する人の割合は大きく差がないことがわかります。
中小企業診断士の勉強時間では、おすすめの勉強法なども解説しています。
中小企業診断士の資格と大学受験を比較
中小企業診断士は難易度の高い資格ですが、同じく偏差値65の大学と比較すると以下のようになります。
大学 | 学部 |
青山学院大 | 社会情報学部 |
東京理科大学 | 経済学部 |
明治大学 | 農学部 |
関西大学 | 政策創造学部 |
武庫川女子大学 | 教育学部 |
大学受験とは科目も受験者も異なるため、一概に同じとは言えませんが、なんとなく難易度の高さをイメージはできるかと思います。
中小企業診断士が難しい理由
中小企業診断士の資格は、ビジネス関連の資格の中でも最も難易度が高いといわれています。
勉強時時間で1,000時間も必要な試験はほとんどなく、難易度の高いといわれる試験でも600時間ほどです。
また、ストレート合格できるのは約4%となっており、非常に難易度の高い資格と言えるでしょう。
もちろん、勉強時間だけで難易度を判別することは難しく、科目の勉強範囲が広いことも理由の一つです。
中小企業診断士の資格は1科目60点以上の得点が必要で、尚且つ、1科目でも40点未満の科目があってはいけないため、難易度が非常に高い試験といえるでしょう。
中小企業診断士の科目別の難易度と勉強時間
続いて、中小企業診断士の科目別で難易度の勉強時間について、一次試験と二次試験に分けて、それぞれ詳しく紹介していきます。
- 一次試験の科目別難易度と勉強時間
- 二次試験の科目別難易度と勉強時間
一次試験の科目別難易度と勉強時間
まずは一次試験の科目別難易度と勉強時間を表についてまとめました。
2021年度 合格率 |
2020年度 合格率 |
勉強時間 | |
経済学・経済政策 | 21.1% | 23.5% | 150~200時間 |
財務・会計 | 22.4% | 10.8% | 200時間~ |
企業経営理論 | 34.7% | 19.4% | 200時間~ |
運営管理 | 18.5% | 9.4% | 100~150時間 |
経営法務 | 12.8% | 12.0% | 50~100時間 |
経営情報システム | 10.6% | 28.7% | 50~100時間 |
中小企業経営・政策 | 7.1% | 16.4% | 50~100時間 |
中小企業診断士の一次試験の総勉強時間は短くても800時間以上必要ということが分かります。
①経済学・経済政策の難易度
経済学・経済政策はマクロ経済(日本や国際単位の経済動向)と、ミクロ経済(消費者と企業の間の経済)の2つのテーマに分かれています。
経済学・経済政策は比較的他の科目と比べても、安定して高い合格率を推移していますが、多くの人にとっては難易度の高い科目として認識されています。
しかし、テーマがはっきりしているということもあり、難易度が高くでも試験対策はしやすく、勉強しやすいという特徴もある科目です。
②財務・会計の難易度
財務・会計は問題数が25問あり、単純な計算ミスをしてしまうと、合格がどんどん遠ざかってしまいます。
財務・会計は特に計算問題が中心となっており、計算方法さえしっかり覚えていれば、比較的点数を稼ぎやすい科目です。
ケアレスミスをなくして、確実に点を取ることが大切です。
③企業経営理論の難易度
企業経営理論は、企業を経営する上で知っておくべき最重要知識を学び、難易度は難しい科目となっています。
過去問からも問題の言い回しなどが難解で、意味を理解するのにも時間がかかります。
まずは、過去問を何度も解き、言い回しを理解することが大切です。
④運営管理の難易度
運営管理は法則や原理、法律問題などが出題され、基本的に暗記で試験対策ができる科目です。
そのため難易度は高いですが、勉強をすればするほど得点獲得が期待できる科目でもあます。
特に、店舗施設や陳列手法などは、ほぼ暗記でクリアできるため、比較的楽な科目です。
⑤経営法務の難易度
経営法務は他の科目と比べても合格率が極めて低く、ダントツで難易度が高い科目です。
平均の合格率は経済学・経済政策の約1/3となっているため十分な試験勉強時間を確保することが大切です。
「事業開始、会社設立及び倒産等に関する知識」「知的財産権に関する知識」「取引関係に関する法務知識」「企業活動に関する法律知識」「資本市場へのアクセスと手続」などの専門的な知識や実践的な知識が広く求められます。
⑥経営情報システムの難易度
経営情報システムは、ITパスポートのテキストで勉強するのが一番効果的です。
経営情報システムは一般企業内の管理や運営に関する問題や能力が問われ、ITパスポートの試験内容とマッチしています。
ざっとテキストを読み込むだけでも得点を稼ぐことができ、PDCAサイクルを用いれば、効率良く勉強することができるでしょう。
⑦中小企業経営・政策の難易度
中小企業経営・政策は暗記科目となっています。
そのため、勉強すればするほど得点獲得が期待できる科目でもあます。
過去問からの出題も多いため、一番成果を出しやすい科目です。
二次試験の科目別難易度と勉強時間
続いて、中小企業診断士二次試験の科目別難易度と勉強時間について紹介していきます。
2020年の中小企業診断士二次試験の合格率は18.4%です。
目安勉強時間 | 難易度 | |
事例1 (組織・人事) |
50~100時間 | 難 |
事例2 (マーケティング) |
50~100時間 | 易 |
事例3 (生産・管理) |
50~100時間 | 普 |
事例4 (財務・会計) |
150~200時間 | 難 |
事例①組織・人事
組織・人事は試験時間80分で論述形式の試験が行われます。
とくに、経営戦略や組織の問題が出題され、組織・人事の観点から経営課題を解決していく回答が求められます。
基本的にレベル分けして、伝える内容の論点をわけて勉強することにより、伝わりやすい文章になりやすく、得点が得られやすいです。
事例②マーケティング
マーケティングは試験時間80分で論述形式の出題をされます。
主に、経営先着およびマーケティング・流通における診断・助言が出題され、実生活で見かける店舗が事例として出題されることも多く、論理的に導ける回答をすることが大切です。
主に必要になってくる知識は以下4点です。
- STP(ターゲティング)
- 製品戦略
- 立地戦略
- プロモーション戦略
二次試験では知識が求められるというよりも、より良いアイデアを提案できるかが大切なポイントになります。
事例③生産・管理
生産・管理は試験時間80分で論述形式の問題が出題されます。
主に、経営戦略および生産・技術における診断・助言の問題が出題され、製造業で現在発生している問題や課題などの方向性や課題の解決策などが問われます。
生産・管理では以下6つの知識が問われます。
- 生産計画
- 生産方式
- 物の流し方
- 品質
- 設計
- 技能承継
ここで大切なのは単純な知識だけではなく、事例企業に合わせた提案をすることです。
事例④財務・会計
財務・会計は試験時間80分で論述形式の問題が出題されます。
とくに、経営戦略および財務・会計における診断・助言などが出題され、他の事例とは異なり、計算問題も出題される点が特徴です。
求められる知識は3つ。
- 財務会計
- 管理会計
- ファイナンス
計算問題はしっかり内容を理解していれば解ける問題となっていますので、計算問題で確実に点をとることが重要なポイントです。
\通信講座がおすすめ/
他資格と比較!難易度・偏差値ランキング
ここからは、中小企業診断士と同様に人気の国家資格の難易度・偏差値ランキングを紹介します。
国家資格名 | 難易度 | 偏差値 | 区分 |
弁護士 | 超難関 | 70 | 文系 |
公認会計士 | 超難関 | 70 | 文系 |
税理士 | 超難関 | 68 | 文系 |
司法書士 | 超難関 | 67 | 文系 |
弁理士 | 超難関 | 67 | 文系 |
不動産鑑定士 | 難関 | 65 | 文系 |
中小企業診断士 | 難関 | 65 | 文系 |
社会保険労務士 | 難関 | 63 | 文系 |
行政書士 | 難関 | 60 | 文系 |
中小企業診断士の偏差値は65となり、難易度が高いといわれている国家資格の中にランクインしています。
もう少し詳しく中小企業診断士を6つの国家資格と難易度を比較してみましょう。
- 中小企業診断士と社会保険労務士の難易度を比較
- 中小企業診断士と宅建の難易度を比較
- 中小企業診断士と税理士の難易度を比較
- 中小企業診断士と司法書士の難易度を比較
- 中小企業診断士と行政書士の難易度を比較
- 中小企業診断士と公認会計士の難易度を比較
中小企業診断士と社会保険労務士の難易度を比較
中小企業診断士と社会保険労務士の難易度はほぼ同レベルです。
偏差値にしても大きな差はなく、社労士の難易度は中小企業診断士の難易度とほぼ変わらない資格といわれています。
いずれの資格も、十分な勉強時間を確保することが大切です。
合格率はともに1桁台となっており、合格するには狭き門を通らなければいけません。
社会保険労務士は社労士と言われ、主に労務や社会保険に関する法律や人事・労務管理を主に行う仕事です。
ともに起業支援を目的としており、それぞれ異なる専門性からアプローチする専門家です。
社会保険労務士の試験で問われる科目は以下10科目です。
【社会保険労務士試験科目】
- 労働基準法 <科目名略称:労基>
- 労働安全衛生法 <科目名略称:安衛>
- 労働者災害補償保険法 <科目名略称:労災>
- 雇用保険法 <科目名略称:雇用>
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律 <科目名略称:徴収>
- 労務管理その他の労働に関する一般常識 <科目名略称:労一>
- 健康保険法 <科目名略称:健保>
- 厚生年金保険法 <科目名略称:厚年>
- 国民年金法 <科目名略称:国年>
- 社会保険に関する一般常識 <科目名略称:社一>
社労士も科目ごとに広い範囲の中からバランスよく知識を取得して、試験に臨むことが重要になります。
中小企業診断士と宅建の難易度を比較
中小企業診断士は宅建のよりも難易度が高い資格です。
中小企業診断士は合格率が一桁になることが多いのに対して、宅建の合格率は例年15%~18%ほどです。
宅建の難易度は中小企業診断士よりも低い資格ですが、決して簡単に合格できる資格ではないことがわかります。
単純計算で100人中80人ほどは試験に落ちてしまう計算です。
一般的に宅建合格に必要な時間は300~400時間ほどと言われており、中小企業診断士の勉強時間1000時間よりも50%以上少ないですが、科目や時期に応じた適切な勉強をすることが大切です。
宅建の試験は4肢択一式のマークシート式です。
記述問題は一切なく、出題科目は以下4科目に分かれています。
【宅建出題科目】
- 宅建業法
- 権利関係(民法など)
- 法令上の制限
- 税・その他
とくに権利問題は過去の例題からも出題されるため、しっかりとした対策が必要です。
中小企業診断士と税理士の難易度を比較
税理士の難易度は中小企業診断士よりも難易度が若干高い資格になります。
税理士試験の合格率は15%くらいに対して、中小企業診断士の試験は5%前後です。
税理士試験は中小企業診断士よりも合格率が高い資格ですが、試験方式に違いがあるので一概に合格率が高い=難易度が低いとはいえません。
中小企業診断士には受験資格はありませんが、税理士には受験資格があります。
一般的に税理士合格に必要な時間は3000時間以上と言われており、中小企業診断士の勉強時間1000時間よりも大幅に多いです。
税理士の試験は11科目中5科目に合格する必要があり、科目は必須科目・選択必須科目・選択科目に分かれています。
【税理士出題科目】
<必須科目>
- 簿記論
- 財務諸表論
<選択必須>
- 法人税法
- 所得税法
<選択必須>
- 相続税法
- 消費税法か酒税法
- 固定資産税
- 国税徴収法
- 住民税か事業税
中小企業診断士試験では科目合格をしたとしても、一定期間経過すると無効になります。
税理士試験は、一度合格した科目があると生涯取り消されることはありません。
中小企業診断士と司法書士の難易度を比較
中小企業診断士は司法書士の難易度よりも若干低いです。
中小企業診断士試験の合格率は5%前後ですが、司法書士試験の合格率も例年4%前後です。
司法書士試験も中小企業診断士試験も範囲が広く、いずれも難易度が高い試験です。
一般的に司法書士試験合格に必要な時間は3000時間ほどと言われています。
中小企業診断士の勉強時間1000時間よりも、多く勉強時間の確保が必要です。
いずれも受験資格はありませんが、司法書士試験の方が中小企業診断士試験よりも広い知識が求められるため、難易度が高いといえます。
【司法書士試験出題科目】
- 憲法
- 民法
- 刑法
- 商法(会社法)
- 民事訴訟法
- 民事執行法
- 民事保全法
- 司法書士法
- 供託法
- 不動産登記法
- 商業登記法
中小企業診断士試験も司法書士試験もマークシート式・記述式・口述式の3種類あるため、難易度が高いといわれています。
中小企業診断士と行政書士の難易度を比較
中小企業診断士試験は行政書士試験の難易度よりも高いです。
行政書士の試験は中小企業診断士の学習範囲は行政書士の試験はほぼ法律関係に比例して、中小企業診断士は経済学・会計学・システムなど範囲が広いです。
行政書士試験は一次試験のみのため、中小企業診断士試験より難易度が低いといわれています。
行政書士試験の合格率は例年10%前後です。
一般的に行政書士試験合格に必要な時間は800時間ほどと言われており、中小企業診断士の勉強時間1000時間よりも若干少ないですがいずれも、難易度の高い試験といえるでしょう。
【行政書士出題科目】
- 宅基礎法学
- 憲法
- 行政法
- 民法
- 商法・会社法
- 政治・経済・社会
- 情報通信・個人情報保護
- 文章理解
行政書士試験はマークシート方式と記述式があり、記述式の配点が高いためしっかり法律の条文を叩き込んでおく必要があります。
中小企業診断士と公認会計士の難易度を比較
中小企業診断士は公認会計士資格の難易度よりも低いです。
国家3大資格である公認会計士の資格は非常に難易度が高い資格です。
中小企業診断士のストレート合格率4%前後に対して、公認会計士試験の合格率は例年10%ほどです。
合格率では中小企業診断士の方が高いですが、公認会計士試験の方が難易度が高いです。
公認会計士に必要な勉強時間は4000時間以上と言われており、中小企業診断士の勉強時間1000時間の4倍です。
また中小企業診断士試験の申込者のボリュームゾーンは30代~40代ですが、公認会計士の合格者は20代~30代が多く、また学生の合格者が多いです。
難易度が高く、範囲も広い試験のためいかに勉強時間を確保するかが、合格のカギになるといえるでしょう。
公認会計士の試験では短答式試験と論文式試験があり、出題科目は以下6科目に分かれています。
選択科目が4科目あり、経営学・経済学・民法・統計学の中から1科目を選んで受験します。
【公認会計士出題科目】
- 財務会計論
- 管理会計論
- 監査論
- 企業法
- 租税法
- 選択科目(経営学・経済学・民法・統計学)
学習量が多いため、学習量を試験までにカバーできるようきっちり勉強スケジュールをしっかり立てて、頻出問題を中心に勉強する必要があります。
中小企業診断士は役に立たない?メリットデメリットを解説!
中小企業診断士は以下のような理由から、役に立たない資格とも言われています。
【中小企業診断士が役に立たないと言われている理由】
- 給料アップに期待できない
- 昇格や昇進に繋がらない
- ハイクラス転職には使えない
- 独立しても安定しない
中小企業診断士は資格の知名度も比較的低い傾向にあり、会社の資格手当に含まれていない会社が多いため、役に立たないと言われています。
また、中小企業診断士は転職活動などにも活かせない点が不評に繋がっているようです。
ここからは、具体的な中小企業診断士のメリットとデメリットなどについてを紹介していきます。
- 中小企業診断士のメリットデメリット
- 中小企業診断士がなくなるって本当?
中小企業診断士のメリットデメリット
中小企業診断士は役に立たないと言われていますが、役に立たないということはなく、取得するメリットはもちろんあります。
中小企業診断士に合格した場合、たくさんの勉強をしてきたため、資格手当がない会社でも、ビジネススキルが向上し、仕事の質が上がります。
周りから評価されやすくなり、会社で昇進や昇格がしやすくなる傾向にあります。
また、中小企業診断士同士は交流の機会が多く、人脈を作りやすいです。
人脈が増えれば、横の繋がりが強くなり、社外のネットワークも築きやすく、独立することも可能になります。
何より、難関国家資格に合格したということは自信にも繋がり、今後の人生にとって大きなメリットとなるでしょう。
中小企業診断士にもデメリットがありますが、役に立たないということではありません。
中小企業診断士は独占業務がありません。
たとえば、弁護士資格なら弁護士、司法書士なら登記・供託手続きの代理などの独占業務がありますが、中小企業診断士はありません。
また、中小企業診断士の資格は5年に1回の更新手続と更新費用が必要です。
近年中小企業診断士の認知度は高まっていますが、弁護士や社労士などの資格と比べると未だに認知度が低いです。
中小企業診断士がなくなるって本当?
2022年現在、中小企業診断士がなくなるという事実はありません。
それでは、なぜ中小企業診断士がなくなるといわれているのでしょうか。
中小企業診断士がなくなるとされている理由
- 中小企業診断士は難易度が高く、経営コンサルタント唯一の国家資格だが、独占業務が存在しない。
- 持っている資格を生かせる職場にいないと、資格を生かせない。
しかし、さまざまな仕事がAI化されると謳われていますが、中小企業士はAIで代用はできない資格といわれています。
数字に表れないものを読み取る能力や、AIでは実現できない高いコミュニケーション能力が必要なためです。
また、中小企業診断士の資格を取得することで経営者の視点で物事をとらえることができるようになります。
中小企業診断士の良いところ
- 中堅クラスの社員に、中小企業診断士の資格取得を推める企業もある。
- 中小企業診断士は難易度の高い資格だけあり、経済・財務会計・経営・マーケティング・法務・ITなど広い分野の知識を身に着けることができる。
- 中小企業診断士の資格を取得することで、経営者の視点で物事をとらえることができるようになるため、ビジネスパーソンとしての価値が上がる。
令和2年度の経済財政諮問会議の中でも、中小企業診断士の重要性ともっと活用するべきだという趣旨の議論がされているため、中小企業診断士は将来性が高い資格といえます。
中小企業診断士は独学と通信講座どちらがおすすめ?
結論からいうと、中小企業診断士は通学講座がおすすめです。
ここからは具体的に、中小企業診断士合格は独学では難しい理由や、独学がおすすめではない理由などについて解説していきます。
- 独学での合格は難しい理由
- 中小企業診断士の難易度が低下しているのは本当?
- おすすめは通信講座で合格を目指す!
独学での合格は難しい理由
中小企業診断士の合格率はストレートだと4%となっています。
一般的に中小企業診断士合格には約1000時間の勉強時間が必要とされています。
しかし、独学の場合は分からないことを自分で調べたり、どこから勉強すれば良いか分からないことも多いため、勉強効率が悪くなってしまいます。
また、各科目の効率的な勉強方法や要点が分からず、取れるところで得点が取れなかったりすることもあり、合格率はさらに下がってしまうでしょう。
これほど多くの勉強時間を、一人でモチベーションを維持しながら勉強することはとても難しいです。
難易度の高い試験だからこそ、中小企業診断士を独学で勉強することはおすすめしません。
中小企業診断士の難易度が低下しているのは本当?
中小企業診断士の合格率は、2016年・2017年と3%~4%だったのにかかわらず、2022年度では6%まで上がっています。
一次試験の合格率も大きく上がっています。
実は現在、中小企業診断士の増加を求める声があり、今後試験の難易度を低下させる制度改正が進むことになっているようです。
現在一次試験は7科目すべてに合格しないと試験通過できませんが、今後何科目か合格したら資格を与えるようにするのどうか、と言われています。
現段階では中小企業診断士の大幅な難易度低下に繋がる改正はありませんが、実際に合格率は上がってきています。
しかし、難易度が低下してきているからと軽い気持ちで勉強しても、中小企業診断士の難易度はまだまだ高いことが間違いありません。
おすすめは通信講座で合格を目指す!
中小企業診断士合格を目指すなら通信講座がおすすめです。
もちろん、通信講座を受講したからといって、難易度が下がったり必ず合格できるというわけではありませんが、独学で試験に挑むよりもはるかに合格できる可能性が高くなることは事実です。
通信講座であれば、中小企業診断士に合格するためのテキストやカリキュラムが充実しているため、初心者でも安心して勉強を進めることができます。
また、通信講座ではスマホやタブレットなどを使って講義動画を見て勉強することができるため、通勤中などの隙間時間で効率よく勉強することも可能です。
難易度が高い資格だからこそ、カリキュラムや勉強環境が整っている環境に身を置くのが一番です。
独学と違い、モチベーションを維持できる制度も整っているため、中小企業診断士の通信講座をおすすめします。
\通信講座がおすすめ/
まとめ
今回は、中小企業診断士の難易度や偏差値、勉強時間などについて紹介していきました。
中小企業診断士は、一次試験と二次試験に分かれており、合格率が一桁と難易度が高い国家資格です。
そのため、市販のテキストを用いて独学勉強することはおすすめしません。
独学の場合、モチベーションの維持が一番難しく、元々低い合格率がさらに下がってしまいます。
通信講座の場合、合格に必要なカリキュラムが揃っており、効率よく勉強できる環境が整っています。
難易度が高い資格だからこそ、合格率を上げるなら中小企業診断士の通信講座をおすすめします。
\通信講座がおすすめ/
コメント